松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2022年11月10日の日録

今日も占いの話。

また占いの話です。

占いなんて当たるのか?という話があると、まず、本人自身を占ってみるようすすめています。

左の画像は、私本人の命理盤というものです。「甲甲」は「雙木成林:そうもくせいりん」で、教科書的には「大吉」とされます。「甲尊」と言われて王様扱いです。

しかし。

じつはこの甲尊、奇門遁甲でも四柱推命でもいいのですが、なぜこれが王様なのか理解に苦しむものでもあります。あまり甲尊をほめちぎっている教科書があったら、書いた占い師を疑ってよいでしょう。

というのは、乙奇・丙奇・丁奇(いわゆる「三奇」)とちがい、六義(戊、己、庚、辛、壬、癸)が化けて甲尊になるからです。王様のくせに、元の身分は卑しいにもほどがあります。

この、下々から王様が出て、優秀な中流階級を支配するという構図は、漢の高祖劉邦や三国志・蜀の劉備玄徳みたいなもんで、中国占術が成立した時代の考えかたがそうなんだろうというほかありません。王権神授説なんて後付けにすぎず「勝てば官軍」だという思想も、透けて見えます。

問題は「天星」がついていることで、「底意地がわるく、腹黒く、何を考えているかわからず、すべてを台無しにする星。他の要素の悪い面すべてを引き出す」とされます。それこそ教科書によっては「邪悪、陰険、壊し屋」とも書かれ、それはもうひどいものです(笑)たしかにこの日記や日々の自分が書いたコメントを読みかえすと、人間性のひどさがにじみ出ております。書くのやめようかな……(笑)

と、私個人の話はこれくらいにして、右は、ある有名女優さんの命理盤です。

「辛丙」は「干合孛師:かんごうはいし」と呼ばれ、占い師で吉凶わかれます。金運と勘と度胸が結びついており、それを生かせる分野では大発展するとされます。早い話、芸能人やデイトレーダーや土地ころがし、相場師、ギャンブルでひと財産作れて、しかも容姿は人並み以上だが、周囲に人が寄り付かない・家族に恵まれない運勢です。爆儲けを吉とするか、代償の大きさを凶とするかで、占い師でも吉凶の判断がわかれます。

こちらの問題は「傷門」で、文字どおり「怪我をする」と解釈する占い師もあるのですが、それでは不正確な気がします。子供が甲高い奇怪な叫び声をあげ、突発的に走り出したりするのを目撃することがあるでしょう。エネルギーが有り余り、本人の理性で制御できない状態です。「傷門」とはまさにこれで、芽が出て伸び盛り、四方八方にエネルギーを放出しまくっている状態のため、周囲との軋轢が増え、怪我をします。

この「傷門」がもつエネルギーは強く、一発勝負のギャンブル好適とする占い師もいるほどです。じっさい、この女優さん、過去に買った土地などを転売して借金返済後も資産50億円はあると週刊誌に書かれていたことがあり、かなりの金満家でしたが、お子さんが6回薬物で逮捕され、まさに「辛丙」と「傷門」のよい見本となっています。

 

たまたま今朝、ニュースチェックをしていてこの女優さんのご子息がgoogleニュースに出てきたため、思いだしつつ書いてみた次第です。

それに最近「金運がよくなる方法」を複数回たずねられたということもあります。

 

金運といっても、まっとうに働いて稼ぐ金運と、宝くじ当選や競馬、先物、FXなどで爆勝ちをめざす金運は、まったく別物です。

市販の教科書ではいっしょくたになっていますが、どうしてもギャンブル運を突き詰めていくと、「傷門」とか「辛丙(干合孛師)」とか「辛丁(獄神得奇:ごくしんとっき)」といった「他を棄てても奇跡の大逆転を目指せ」系を選ばざるをえなくなります。

それがいいかどうかは、かんがえないといけないのですけどね……。どうも安直にそういうのも勧めてしまう占い師がいるのが、なんともね……。

ぼろもうけ。

「先祖供養をすすめまくる占い師って誰?」と質問されました。このなかにそのひとの本があります。

20年以上まえにこの本が出て、いちいちお断りしなくても私と同世代なら知っているものだとおもっていましたが、どうやら忘れているひとが多いようです。

大反響「現代こころ模様・葬儀考」/しんぶん赤旗 (archive.org)

佐賀県の女性は夫の死や娘の将来で悩んでいました。個人鑑定で言われたことは、「あんたはばかだ。正しい墓を建てないから夫は死んだ。借金してでも五輪塔を」。
次の間に控えていたスタッフから墓の形や費用の説明を受けて契約。墓石代や永代使用料で一千万円を超しました。残ったのはローンの返済苦。
(略)
個人鑑定に控えていたスタッフ。実は京都市に本社がある久保田家石材商店の社員でした。六四年、久保田茂太呂社長(当時)が『世にも不思議なお墓の物語』を出版し、「吉相墓」で急成長した会社です。細木さんの説く墓相現象の多くが、この本にも載っています。
細木さんの著書の巻末に、細木事務所本部と全国各地の連絡所一欄が載っていました。本部事務所は東京駅前の久保田家石材関連企業の事務所。他も大半が同社の支店や営業所でした。
その後、両者の関係は絶たれたけれど、久保田家石材幹部はかつて、「細木先生を通じてウチにきはるお客さんで、年間十億」(『週刊文春』90年8月16日号)と語っています。細木さんたちだけではありません。

よくもまぁこんな化け物をテレビ局が視聴率とれるからとちやほやしまくったのか解せませんが、カネになればいいということなのでしょう( 一一)

こういう占い師なのか詐欺師なのかわからない連中が暗躍するいちばんの原因は、因果応報のかんがえが日本人にひろく根づいていることに起因しています。

「良いことをしていれば必ず神様は見ていてくださる」というのは、そうあってほしいという願望であって、生殺与奪はすべて神の御心であるというあきらめを教えることも、重要です。

かんがえなくてもわかることですが、たとえば豪雨災害で流されて死んだひとが全員極悪人だったというわけではありません。日航123便の乗客と日航社員は救いのない悪人だったなんてかんがえるひともいません。ウクライナ紛争で死んだ兵隊さんも、しかり。

私がアマチュア占い屋として他人を観なくなったいちばんの理由は、個人ではどうにもならない大きい運命には誰も逆らえない残酷さ、まさに生殺与奪は神の御心のままという現実のまえに、いくら個人の運勢を占ったところで、占い屋ごときになにができるか、バカバカしくなったということがあります。

今、そこにある反社会的商法(細木数子を踏み潰すブログ) 熊野孤道 (asyura2.com)

自著『幸せになるための先祖の祀り方』(KKベストセラーズ)の中で「私は墓石屋さんや墓園業者、あるいは仏壇屋さんと組んでいるわけではありません。そうした疑問を抱く方もときおりおられますが、心が曲がっていることを残念に思います」と書き、『新潮45』(2005年4月号)のインタビューでは、「ずっと関係があると言われてきた墓石屋だって、十年も前に潰れて今はどうなっているのかも知らない」と語っているが、「久保田家石材商店」は「亘徳」と名前を変えただけである。
京都府にある細木の京都事務所は「玉実己」と言う墓石店と同じ場所にある(京都市西京区山田中吉見町7-1)が「玉実己」を経営しているのは「亘徳」である。
(略)
仏壇については昔は「翠雲堂」というところと組んでいたが(山口もえの実家として有名)、最近は「光仙堂」という業者を薦められるらしい。

(略)

ちなみに細木数子の東京事務所(有限会社 薫白莟) の代表取締役は、「久保田家石材商店」(現「亘徳」)の元代表取締役の久保田茂多太呂である。

どうもこの「こころのひね曲がった者」とは、私のことのようです(笑)

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しかし、1億冊ってすごいですよね。