29日の晩飯の話
30日と銘打っておきながら、昨日の晩飯の話です。
キツネさんにそういや献酒をしていないとおもい、先日、4合瓶でお酒を買いました。
冷蔵庫にいれると、いっぱいです。
すでにあるものを減らさないといけません。
紙パックの日本酒なら、おにぎりせんべいでもなんでもよいのですが、ある程度酒の質がたかくなると、おにぎりせんべいでは、呑めません。
というわけで、カレイの切り身とブナシメジをホイル焼きしました。
ブナシメジは冷凍しておくと、細胞がよく壊れて、アミノ酸(旨み)が出てくるようになります。干しシイタケからダシがでるのと、原理は同じです。細胞を冷凍して破壊するか、干して破壊するかの違いです。
余ったブナシメジと麦味噌で汁物をつくり、カレイとブナシメジのホイル焼のホイルを外して、皿に盛りつけます。日本酒は、ふるいものから消費しないと意味がないため、正月に買った純米酒を注ぎました。
安い紙パック酒なら、鶏肉や豚肉かってきてすき焼きにしてしまえばすぐなくなるのですが、純米酒ですき焼きなんてできません。
純米酒は電子レンジでほんのり温めて、いただきます。
最後の部分。久しぶりにうなる。
ソビエト帝国の崩壊~瀕死のクマが世界であがく~ (光文社未来ライブラリー)
今回も長々と引用してしまうのだけれど、カレイを肴に酒を呑みつつずっと読んでいて、この最後のくだりでやっと思い出したことがあります。
曾祖父も祖父も満州・台湾に渡って軍人だったころ、警察だったころ、商売していたころの話を延々としてくれました。
ふたりともなぜ糖尿にならないのか不思議なくらい甘党で、日本酒を熱々に燗して、羊羹(できれば佐賀・小城や日田・豆田の切り羊羹)といっしょに出せば、どこまでも話がつづき、おかげで夏休みの作文ネタにまったく困りませんでした。
しかし、黙って聞いているうちはよいのですが、うっかり「じゃあそこまで優秀な軍隊がなぜ負けたのか?」といったことを訊いてしまうと、もうそこからはいけません。
「貴様は共産党か」「共産主義者から学校で習ったのか」「アカがおるなら学校なんかいくな!」とキレます。もう意味がわかりません。
そんなときこの神州不滅のくだりを読んで、思い出のなかの素晴らしい日本を、どうやら現実に引き戻されるのが嫌だったのだ、そもそもかんがえたことがないのだと気づきます。
自分ではわからなかったことが、すでに答えとして示されている。
これがどれだけ当時、新鮮だったことか。
どうやら出版社も売れることに気づいたようで、まだまだ復刊されるようです。
キツネさん、さすが酒買っただけのことはありますね。いい仕事してますよ。
この調子で、こんどは
- 1円が1年で1億円になる魔法とか、
- 山に登ったら(北朝鮮製の偽札じゃなくて本物の)ドル紙幣がわんさと詰め込まれた段ボール箱が落ちてたりとか、
- まいにち現場に行く途中で諭吉を1枚逆喜捨してくれる行者か雲水に出会うとか、
そういうのもひとつお願いしますぜ(^人^)
散髪。訃報。
散髪に行きました。6月2日以来です。
ずいぶんと頭がかるくなりました。
帰ってきて「ソビエト帝国の崩壊」を読んでいたら、むかし勤めていたところの元町長の訃報がきました。出席するなら返事をくれ、ともあります。
読むと、一般参列者は焼香・拝顔のみとのこと。坊主のお経など一連の儀式は、近親者のみともあり、そこまで簡素化されていては、どこで手をあわせても同じです。
この日記は18時に予約投稿するので、お通夜がある19時ごろ、(我が家は仏壇がないため)神棚に手をあわせようとおもいます。