松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

8月23日の日録

これを悪いと言われてもなぁ。

「もう終わりだから」期待裏切られ…“駆け込み”雇い止め、研究職で続出(西日本新聞) - Yahoo!ニュース

福岡市の九州大に勤務する研究支援員の女性は今春、所属する研究室の教授に呼ばれ、来年3月末での契約終了を告げられた。「契約更新しない」と書かれた労働条件通知書を見せられ、内容に同意する「確認書」に署名を求められた。1年契約の更新を繰り返し、10年以上勤めてきた女性。来年4月には申請権を得られ、再来年からは契約期間のない無期雇用になれる、との期待は裏切られた。
(略)
女性によると、教授は女性との契約更新と、その後の無期雇用を認めるよう所属学部の事務担当に掛け合ったが「定年までの財源を確保できない。1人認めたらみんな認めないといけなくなる」と拒まれたという。

私も4年半、有期契約労働者でした。契約満了でおわかれしたクチです。安定した正社員が安全な立場から見下しているわけではないことを、まず、ご了承ください。

これ、いちばんの問題は、期待を抱かせる言動をしたことにあります。

来年の雇用は保証できないとさんざっぱら言われ、私立大学や他の国公立大学の採用情報を血まなこで探したひと、いっぱいいます。チャンスがあればいつでも逃げる算段しているひとのほうが、多いものです。自分を安く買いたたくやつに、人間はヘコヘコしたくありません。その感情は、周囲をみていれば彼女も気づいたはず。

国立大学は学部や各講座がいまも人件費ふくめた予算を管理しているはずですから、人件費に割ける費用は、長くいればある程度勘がつきます。ほかのひとが諦めて、定員割れ潰れかけ私立大学でもしかたがない、短大でもいい、いやもう常勤だったら高校でもいいと、ドロップアウトしてきた姿は、みているはずです。

これ、教授はさも自分も被害者のように装ってますが、怪しいですね。「ほかの誰かをよそに追い出してでも、君に居てほしい」と、この教授から望まれてはいなかったのです。私立大学でしたが、どうしても招きたいひとを招請するために、ある教員を狙い撃ちして追い出すのを目の前でやられ、驚いたものでした。

労働制度の問題にすりかわってますが、世のなか、しょせんはそういうもの。欲しい人材を手放す馬鹿は居ません。どんな裏口つかっても残します。そういうことなんです。

「無伴奏」

CONCERTS - チェリスト 笹沼樹 公式サイト/Cellist Tatsuki Sasanuma

笹沼 樹 バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲演奏会
日時:2022年11月19日(土)14:00開演/13:30開場
会場:西南学院大学チャペル
[出演] 
チェロ:笹沼樹
[曲目]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全6曲

イズタ・バイオリン

おまえバッハなんてわかんねーだろっ!とドつかれかねないのですが、昨日のルーテル教会の演奏聴いて、福岡市の「イズタ・バイオリン」さんで、11月の無伴奏全曲演奏会の入場券を買ってしまいました。

Bach: Cello Suites

むかしはロストロポーヴィチの「無伴奏」を、音のおおきさ、力強さが好きで聴いていましたが、だんだん齢をとってきたのか、ダニイル(ダニール?)・シャフランの柔らかく詩的な演奏がよく聴こえるようになってきました。なんどか聴きかえしつつ、11月の全曲演奏会にのぞみたいとおもいます。

6 Cello Suites, BWV 1007-1012 (Bach, Johann Sebastian) - IMSLP: Free Sheet Music PDF Download

しかし、曲を聴きながら楽譜も簡単に確認できる。いい時代になりましたね。