松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

7月29日の日録

上京する。

あいだ1日あけて、また上京です。交通費がお話になりません。さんざんな人生を歩んでおります。

JR西小倉駅付近の知人事務所に車を停めて、JR小倉駅まで歩きます。

意外とはやく北九州空港行の連絡バス乗り場に歩き着いてしまいました。

9時45分発の連絡バスは、小倉北区・南区内をこまめにまわって客を拾うため、20分余計に時間がかかります。このあとの10時05分発の便と、到着がほとんどかわりません。とはいえ暑いので、えり好みせず、乗車します。

各停便は小倉南インターチェンジまで国道に沿ってこまめに停車しつつ南下し、ここから高速道路経由で、北九州空港をめざします。

手荷物検査場を過ぎて、のんびりと搭乗受付を待ちます。離陸途中、スターフライヤーの本社や、三菱重工の格納庫がみえます。MRJの飛行試験拠点だったのですが、残念なことになってしまいましたね……。

羽田空港がみえてきました。着陸後、驚愕の事態が発生するのですが、それはまた別項にまとめます。

穴守稲荷さんにお参り。

羽田空港に到着したら、毎回ですが、穴守稲荷にお参りします。

天空橋駅で下車し、人道橋「てんくうはし」を渡って、穴守稲荷の南参道側から、なかにはいります。南参道の正面には、むかし公明党や共産党のビラがいっぱい貼られた町工場?みたいな建物があった記憶があるのですが、いつのまにか立派なアパートになっていました。

飛龍明神にまず手をあわせ、社殿に向かいます。

奥宮に入ります。このお面は、建て替えるまえの(むかしの)奥宮時代、壁にかかっていたものです。はじめてのとき、にらまれた気がして怖かったのをおぼえています。

奥宮の棚に、どんどん木工細工や粘土細工のキツネさんが増えています。九尾のキツネは売り物だったらいただいて帰ろうかとおもうくらいの出来です。粘土細工のキツネさんに向かって「正直に言えぶーちゃん。おまえ猫か犬だよな?」とつぶやきつつ、顎をなでます。

こちらが表参道です。

「杉作」

杉 作

杉作 - 川崎/牛タン | 食べログ

今回はミューザ川崎での公演ではありませんが、ホテルのチェックインまで時間があるので移動し、「杉作」で牛タン定食をいただきました。

前回は若い男性のかたが焼き手でしたが、今回は年配のかたが焼き手です。年配のかたのときは、若いかたほど焦がしません。そして塩味もマイルドに仕上げています。歯ごたえがあったほうがいいか、肉汁多めの優しい味わいがいいか、年々、焼き手の違いが味の違いになってきたようです。どちらも美味いんですけどね。

ホテルにチェックインする。

【公式】京急 EXイン 羽田イノベーションシティ

26日に利用した羽田イノベーションシティのビジネスホテルを今回も利用しました。

予約名(本名)をフロントで告げると「今月利用されましたか?」と尋ねられ、2日前にも泊っていると返事をしたら、気を利かせてくれたのか、同じ部屋になりました。これも気遣いのうちなんだろうとカードキーを受領して部屋に入っておもったのですが、ここ、階段は近いけど、エレベータが対角線上で、遠いんですよね……。

次回は、もう少しエレベータに近いところ空いてない?と尋ねよう……。

《響の森》Vol.50「傑出のブラームス」

《響の森》Vol.50「傑出のブラームス」 - 美風庵だより

演奏会そのものの様子は、上記のとおりべつにまとめました。

上野の東京文化会館は、ほんとうにひさしぶりです。朝比奈隆さん存命中に新日本フィルか、都響を聴いた気がします。

ふつうにかんがえるなら、京急線乗って品川に出て、JRで上野駅に出れば、もっともはやく到着します。ただ、品川駅にしてもJRにしても、混んでたらわざわざコロナウィルスもらいに行くようなもので、もう少し密度の低そうな手段はないか……。

2,3分ほど思案して、この時間帯だし、京急線そのまま都営浅草線の人形町駅まで乗り、あそこで日比谷線に乗り換えて上野に出ることにします。そっちのほうが客も少なそうです。

では何時にホテルを出るか。はやく出ても向こうでなにをするか、って話になるし、20年ぶりの上野なので、迷わないかどうかも不安だし……。

そんなこんなで30分前に着くだろうと予測して来てみたら、なんと開場1時間前に到着してしまいました。上野東照宮に行こうとおもったら17時半閉門とのことで、断念します。

帰りも来た道を引き返し、日比谷線と都営浅草線を人形町で乗り継いで、京急線の穴守稲荷駅まで戻りました。

暴落。手荒い歓迎。そして逃げ切り。

FOMCにパウエル会見にGDPと、あれよあれよと円高がすすみ、まるで崖のようです。さすがにもう落ち着いただろうと、出発前に買い建てをいれ、1,000円ほどプラスになっているのを確認してから、機内モードに切り替えました。

飛行機が着陸し、機内モードを解除して目を疑います。▲5,000円?

どうやらヘッジファンドが大量の円買いをいれたとかなんとかネットの情報があふれています。500万飛んだとか80万損切りしたとか阿鼻叫喚の書き込みがいっぱい。

羽田空港到着してこれか。いきなり手荒い歓迎だなヲイ……。

穴守稲荷で「5,000円の損切りは痛いのでもう少し手加減してください」とお願いをすると、境内のお宮をまわるたび、どんどん円高がすすみ、とうとう▲10,000円の大台に乗りました。

神社を出る前に、おみくじをひいてみます。

「財布のゆたかさをかんじる」?

え?( 一一)

こりゃあ!コン助ども!ヽ(`Д´)ノなんでおまえらから「欲張らなくてよくね?たまには自力で頑張れ。おまえの相手は疲れる」と説教こかれないといかんのじゃ!

おれは1秒で1億稼ぐ与沢とか、FIREのエヴァンジェリストみたいになって、好きなときにいつでも、お昼に牛タン定食を牛タン大盛&白菜漬倍盛りで食える人生を送りたいんだ!

とおもった次の瞬間、

いやぁ、すみません。あんたらの言うとおりかも。他力本願はよくない。たまにはちゃんと損切りします。も少し様子をみます。ごめんなさい。

と思い直し、神社を出ました。

その後、▲8,000円くらいに持ち直した状態で東京文化会館に入場します。コンサートホールは電波の通信抑制装置が導入されているため、開場時間中は、圏外です。

文化会館をでて地下鉄日比谷線に向かう途中、iPhoneをみて驚きました。

穴守稲荷でおみくじを1枚いただくまえに、ダメ元で買い建てを追加しておいたのですが、なんと円安に振れて含み損一掃しています。

グイグイと円安に振れている最中でしたが、自動改札に入場する手前で、決済しました(なので決済時の価格とキャプチャした画面の価格がずれています)。

▲10,000円から、1,200円のプラス。底からかんがえれば11,200円です。

穴守稲荷駅前のコンビニで八海山のコップ酒を2つ買い求め、駅前のコンちゃんと穴守稲荷のお賽銭箱にお供えしました。

毒づいてすみません……。

このあともじつはさらに円安に振れるのですが、ふたたび円高にもどり、最終的には133.2円台となりました。逃げ切れる最後のタイミングで、うまく逃がしてくれたわけです。ありがたいですね(^人^)

これを書くと、とうとうオカルトになったか、アタマのネジがとれたかと言われそうなので書くかどうか迷ったのですが、こういうことが起きるのが穴守稲荷なのです。素晴らしい。