下関へ。運動は途中で打ち切り。
朝7時すぎに家を出て、近所の投票所へ参議院議員通常選挙の投票に行きました。
前回の参院選から或る党に投票するようにしています。今回もそうしました。
それから小倉の知人事務所に向かい、知人事務所で先日の暗殺の件を話します。
「安倍事務所に手をあわせに行きたい」旨はなすと、知人が「いま奈良県警がめっちゃ叩かれとるやろ。警察は神経質になっとるやろし、関係者でもないと入れんやろな。職質して追い返される」と言います。


とりあえずJR西小倉駅から電車に乗り、JR下関駅にやってきました。
リピエ(という駅ビル)とサンデン交通のバス乗り場の間、シーモール(という商業ビル)と高速バス乗り場のある方向にむけて歩いていきます。
車庫、玄関、裏口すべて警察さんが見張っておられました。関係者でもないのにノコノコ行って大丈夫かな?とおもいつつ、交差点の反対側で悩んでいると、手に花を持った女性やダークスーツ(略礼服)の男性が、交差点を次々と渡っていきます。
供花って白じゃなくていいの?と、女性が抱えた花束をみておもいましたが、まずは来るという姿勢が大事です。
しばらく立っていると、警察さんがガン飛ばしてきます。しかたありませんね。
かんがえてみれば選挙区民でもなく、関係者でもないわけで、交差点の反対から、黙礼して立ち去りました。
そのあと、事前にリストアップしておいた下関市内の神社めぐりをすることにします。
下関駅とその周辺のビルは、陸橋(ペデストリアンデッキ?)でつながっています。
釜山門です。友好都市締結35周年記念で建てられた楼門で、グリーンモール商店街の入口にあります。ただ、現在改修工事があちこちで行われており、どこを撮影しようとしても立ち入り禁止の壁が写りこむため、これ以上は断念しました。
すでに故人となられた先輩から聞いたのは「ストップ・ザ・小倉」の掛け声のもと、1970年代に大規模再開発を行い、いまの姿となったとのこと。シーモールは、西日本一の商業ビルだった時代があり、グリーンモール商店街も「リトル・プサン」と呼ばれた時代があったそうで、たしかに人口30万人に届かない中都市の玄関口にしては、立派な構えをしています。


飲み屋街を歩き、大歳神社をめざします。正面から石段をのぼると100段以上あるため、裏側からまわりこんで、なるべく石段を回避する作戦です。
大歳神社に到着しました。
その後、googleマップが示すとおり歩いているうちに道に迷い、「スーパー地形」とゼンリン「いつもNAVI」を見比べながら、googleマップに反映していない道があることに気づき、引き返します。
たどり着くと、坂道です。ああ、嫌だいやだ……。
歩いているうちに汗でマスクがへばりついてきて呼吸がくるしくなり、マスクをポケットにしまって登っていくと、今度は頭痛と猛烈な腹痛に襲われます。朝飯になにも食ってませんし、ここに来るまで、自販機のコーヒー1本と、知人事務所でくすねてきた水しか飲んでませんから、胃にはものがないはずなのです。なのに腹痛。
非常に汚い話でもうしわけありませんが、大惨事一歩手前です。
かりに大惨事となった場合、そのまま電車に乗ろうとすれば臭気で警察に突き出されかねません。または、どこかで暗くなるまで待ち、川をみつけて洗って、下半身ずぶぬれでしれっと電車に乗るしかありません。
(興味本位で来て祟られたか……。ひごろアベベなんて小馬鹿にしてたからな……)
ちょうど坂のてっぺんがみえたところで、物干しをされている男性をみつけ、おもいきってトイレを貸してくれるようたのみました。
「裸で大変申し訳ありませんが」と千円を出してお礼を言いました。なんと正座されたので、まさか見下ろしてお礼を言うわけにもいかず、土間に土下座します。「御仏壇がおありでしたら、これでご先祖さまにお菓子でもお供えされてください」と言って、おしつけてから家を出ました。


次の目的地、紅葉稲荷神社をめざして歩いていると、肩がかるいのに気づきます。昨日から首筋から肩にかけておもかったのですが、なぜかよそのトイレを借りたとたん、すっきりとしています。汗なのか脂汗なのかわからない、タオルで拭いても拭いても垂れてくる汗もやみました。
不思議なこともあるんだなぁ、とおもいつつ歩いていると、番号がかかれた石佛がいっぱい並べられた場所に迷い込みました。
あきらかに神社ではありませんが、なにかいわくありげです。


坂をおりていくと、どうやら八十八か所写しの霊場に反対側から迷い込んでいたようです。きちんと歩いてみたい気もしますが、身体はすっきりとしていても、気力がありません。思案した結果、次の紅葉稲荷神社で今回は打ち切り、下関駅に戻ることにしました。
紅葉稲荷神社は、構えの大きさからして、むかしは相当繁栄していたようにみえます。現在も管理はされているのでしょうが、大きさを持て余しているようすです。
紅葉稲荷神社を出て、下関駅に向かう陸橋(ペデストリアンデッキ?)を歩いていると、関釜フェリーが発着する下関港国際ターミナルがみえてきました。
現在、コロナ対策のため旅客扱いは休止し、貨物のみ毎日就航しているそうです。
山口県道上につくられた陸橋のさきに下関駅がみえてきました。
むかしはこの陸橋(ペデストリアンデッキ?)、肝心の駅と2階部分でつながっていなかったため、誰も歩いていませんでした。拡張を繰り返し、駅からエスカレータでつながって、ずいぶん様変わりしました。
今日、4kmを90分かけて歩きました。黄色の今回打ち切ったエリアは、また後日訪問します。
上院と下院
参議院が要らないという意見をよく目にします。
画像でオレンジの国が一院制
じつのところ、かなりの国家が二院制です。外国でいう上院にあたるのが参議院・下院が衆議院です。
下院は解散総選挙があります。
一院制だと解散したら一時的に議会がなくなります。田舎の市議会なら年4回+ちょろちょろ臨時議会なので、空白があってもどうにかなりますが、国会に召集する議員が居ない状態ってのは、どうなんでしょう?それが二院制がいまだに生き残る理由です。
アメリカは各州から2名ずつ選出して上院(元老院)をえらぶため、日本でいえば都道府県代表2名ずつといった感じです。イギリスは貴族院で、公選ではありません。
つまり、日本みたいにちょろっと選挙制度いじって2つ並行でやっている国は、珍しいというか、よそにたぶん存在していないとおもいます。だからそれぞれの性格・動機づけがあいまいになってしまい、二つも要るか!という話になるわけです。
たとえば、
衆議院はぜんぶ全国区の比例代表で選び、
参議院は各都道府県から地域代表として2名ずつ選ぶようにするとか、
そういう性格付けからきちんとやり直すべきです。
地域代表制で各地区で人口が違うのは当たり前のことですから、とうぜん1票の格差は無視します。どこの国もそうです。アメリカなんてカリフォルニア州に人口4,000万人、ワイオミング州は人口60万人ですが、両方とも代表2名ずつ上院に出してます。
ただ、選挙制度をいじると失業しちゃう政治家も多数でますから、なかなかやれないでしょうね……。