「封印作品の謎 少年・少女マンガ編」
人気漫画「怪物くん」やブラックな笑いの「笑ゥせぇるすまん」などで知られる漫画家、藤子不二雄Ａ（ふじこ・ふじお・えー、本名・安孫子素雄＝あびこ・もとお）さんが7日、川崎市内の自宅で亡くなっているのが見つかった。88歳。
藤子不二雄Ａさんが４月７日にお亡くなりになられました。
藤子先生の漫画はいろいろありますが、どれかと言われてパッとおもいだすのは、オバＱだったりします。そのオバＱ、２０年以上絶版でした。その過程を追ったのが２００６年に出版された安藤健二さんの「封印作品の謎２」で、これは２０１７年の文庫化にあたり加筆修正したものです。
「封印２」が出たころ「オバＱ絶版についてマニアならすでに知っている話を整理しただけ。切り込めていない」という評もありました。世のなか、ないものねだりのひとがいるなア、とおもったものです。
この文庫では、初版出版時に出版社と協議して「訴えられたら負ける（出版社として責任を持てない）」部分は削除されたことを明らかにし、後日の追加取材の内容を公開しています。
ながねん藤子不二雄両氏とかかわってきた大手出版社役員から「藤子不二雄解散の原因は、本人同士の問題ではなく、家族・関係者のトラブル」であり「合作を復刊できなくなっている」ことが明かされた場面です。
- 藤子不二雄両名（藤本弘さん、安孫子素雄さん）は、１９９６年に藤本さんが亡くなるまでほんとうに仲がよかった。
- 二人は、デビュー前から「男の約束」として「ギャラを折半」してきた。
- 基本的にはそれぞれが作品を書き、同じ名義で発表するスタイルだったため、実際の個人としての稼ぎにはひらきがあったことを、それぞれの家族が問題視していた（当人同士は「男の約束で５０：５０」でよかったでしょうが）。
- 両名のマネージャーは安孫子さんの実姉が務めており、彼女と藤本さんの奥さんの仲がわるく、最終的にコンビ解消を藤本さんが決断した。
取材中、印象に残っている言葉がある。私が、藤子両氏に近い関係者に「『オバＱ』が出ない理由が、ファンに一切知らされていないって変じゃないですか」と食い下がったときのことだ。
「知らされないほうがいいんじゃないんですか？そんなことしたら、藤子プロも藤子スタジオも傷つくでしょ。当事者がいるのに、人を傷つけてまで本を出す必要があるんですか？もっと藤子両先生にとってプラスになるような方向で書いてくださいよ！」
本当のことを知りたいだけなのに、自分がものすごく悪いことをしているような気になった。確かに、藤子プロや藤子スタジオ側からすれば、私のしていることはタチの悪い墓荒らしにすぎないのかもしれない。誰も触れたがらない過去をほじくり返しているのだから……。
この部分は原著のころからあった文章です。
書けない事情があるのだろう（行間を読んでくれというあふれんばかりの叫び）となんとなく感じてはいたのですが、そりゃあ、本人同士は仲がよくても、周囲の家族が稼ぎ（下品に書けば「ゼニ」）の奪い合いで関係がこじれまくったってんじゃ、夢もへったくれもありゃしません。「たちの悪い墓荒らし」と関係者にドヤされもしますわね……。
ほんとうは安孫子さんの作品を読み返して個人を偲ぶのが筋なんですが、やっぱり藤子漫画の王道は「オバＱ」というわけで、新オバＱを読み返しております。
よくみると、オバＱの周辺人物に、どうみても安孫子さんの作画がチラホラと（おそらくそうだと私が感じるものに〇をしています）。クレジットは藤子・Ｆ・不二雄となってますが、必ずしもそうでもないような？
しかし、Ｐ子とＯ次郎をみると、オバＱの父母はけっしてアホではないはずなんですが……。人間でも下の子は優秀なのに長男坊は激甘育ちのボンボン馬鹿っていますから、そんな感じなんでしょうね……。
新オバＱを読了したら、今度は「笑ゥせぇるすまん」を再読したいとおもいます。
モクセイの植え替えと用土の準備
南天の植え替えにむけて、ホームセンターで腐葉土、赤玉土（中粒）、「盆栽の土」を購入しました。
モクセイの生育が悪くふしぎにおもって鉢をのぞき込むと、どうやら底のほうの土が流亡してなくなっているようです。ちょうど赤玉土などを買ってきていたので、中粒の赤玉土を鉢底石代わりに敷いてきちんと隅まで用土を詰め直し、モクセイを植え替えました。
これで少しは状況が改善してくれるとよいのですけどね……。
黄砂光環
知人がＬＩＮＥで「これなに？」と送ってきた画像です。
黄砂光環（こうさこうかん）ではないか？と返事しておきました。
黄砂や花粉、煙などちいさい粒子が大量に大気に舞い上がり、光の加減で輪っかになってみえます。珍しいですね……。なにかとんでもないことが起きないとよいのですが……。
