日録。
今日は、久留米市中心部で神社めぐりをしました。
西鉄久留米駅に到着したら、この日記ではまいどおなじみ、やりうどんで肉うどんとかしわおにぎり一皿いただき、遅い朝食としました。
「神社めぐり」で歩いた経路は次の項目にまとめました。
帰宅途中、甘木駅前のスーパーで、ひさしぶりにサバを買いました。ほんとうは牡蠣を買おうとしていたのですが、目の前で夫婦?が買い物かごにどかんと全部放り込んでしまい、買いそびれました。


うっかり一匹買ってしまったことを一瞬後悔しましたが、日持ちするのでサバ味噌にすることにしました。サバ味噌の正しい作り方はよく知らないのですが、むかし習ったのは次の方法です。
(1)お湯をわかしてサバの切り身を泳がせてすぐひっぱりあげる。これを霜降りという。
(2)酒、みりん、おろししょうが、水で、サバの切り身を煮る。
(3)途中でしょうゆを少量くわえて、火がとおるまで煮る。
(4)火を止めて放置。冷めたら切り身をひきあげ、煮汁に麦みそを加える。
(5)切り身を戻して、ふたたび煮る。味噌ダレがからんだら、出来上がり。
ぜったい失敗しない代わりに、この方法のいちばんの欠点は、テレビや料理店でみるような赤茶色のとろみのついた味噌だれがのったサバ味噌にならないことです。醤油がはいっているため、黒くなります。
実態は味噌入り砂糖醤油煮ですからね。これ。
本日の運動経路
今回は、約7kmほど歩きました。
「高専行」の路線バスを旭町団地で下車し、篠山神社まで歩きます。旭町交差点からは、そびえたつ久留米大学病院がみえます。
旧久留米藩を治めた有馬の殿様を祀る篠山神社です。有馬記念館という美術館などが併設されており、ずいぶん前に行った記憶がありますが、もうさだかではありません。
ここは久留米城の本丸跡で、筑後川をはさんで対岸に、安徳天皇隠棲伝説がある下野水天宮がみえています*1。
さすが有馬家の当主を祀る神社だけあって、初代藩主豊氏公はさすがに絵ですが、有馬頼寧氏は写真です。近代農政の指導者……。JRA中央競馬会理事長で「有馬記念」のかたという記憶しか……。モテモテ伯爵……いや、これ以上は。
篠山神社の拝殿をみていて、ちょうど参拝するときの目当てとなる御神鏡の位置が絶妙なのに気づきました。拝殿と本殿のあいだに渡り廊下と中庭があり、プライベート空間(本殿)と仕事場(拝殿)ときちんとわけた、人間を神様として祀る神社としてよく考えられた配置です。そして、ちょうど本殿の屋根付近に目が向くように御神鏡の位置で誘導されます。御祭神を直接のぞかせず、いわば私邸を塀の外から拝ませる感じにしているわけです。考えましたね……。
久留米藩主の居城だった久留米城の二の丸・三の丸は、現在ブリヂストンとアサヒシューズ(ともに創業は石橋家)が所有しています。
ブリヂストン久留米工場は、有馬の殿様が起居した屋敷のうえに建っています。


ブリヂストンとアサヒシューズの工場正門前を通り過ぎます。
JR久留米駅がみえてきました。九州新幹線が開通するまえはボロボロでしたが、すっかり見違えてきれいになりました。


篠山祇園神社ははじめて訪問しましたが、保育所の園庭のなかに鳥居が建っています。神社の真向かいが保育所で、園庭に参道が整備され、遊具のなかに狛犬があります。
門扉に保育園と神社が並記されているところをみると、経営が一体なのかもしれません。
久留米市街でもふるい町並みが残っているエリアを歩いているせいか、味わいのある建物を随所でみかけます。こういうところに、徒歩の楽しみがあります。


この日、最後に訪問した日吉町の日吉神社は、産霊宮(うみのみや)という子宝祈願のお宮があるためか、境内を歩いている男性は私ひとりで、ほかは全員若い御婦人がたでした。
西鉄久留米駅まで歩き着いて、終了です。
3つの大乗院稲荷神社
久留米市内に、大乗院稲荷神社というお宮が3か所あります。
もとは有馬の殿様が福知山から久留米に入府したさい、伏見稲荷から勧請をうけて信仰していたお稲荷さんをそのまま連れてきたものです。
最初は久留米城の二の丸にあった殿様の屋敷でお祀りしていたようなのですが、明治になり城が廃城・払下げとなった過程で、3つ存在するようになりました。



画像左から、篠山神社の大乗院稲荷、真ん中がブリヂストン久留米工場にあった大乗院稲荷、右が日吉町の日吉神社に建つ大乗院稲荷です。
各地の案内板を読みくらべると、どうも話のつじつまがあいません。この点は「神社めぐり」シリーズで、再検討しようとおもいます。
*1:鳥栖市下野町にある水天宮で、久留米水天宮とは別です。