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地元のかたが2名ほど、清掃奉仕をされておられました。社殿を撮影していると、そのうちのひとりの姿が消え、老齢の男性だけでこちらに近づいてこられました。
「どうせ写真を撮るならこっちから撮れ」と指示され、社殿と拝殿のあいだ、御簾のかわりに下げられた藁をとるように言われます。
稲藁や農耕というイメージはなかなか、沖合に鳥居がある厳島神社から想像しにくいものがあります。おそらく、水神さまに豊作を報告し、感謝するしきたりとして、現在も伝えられているのでしょう。ここでは、市杵嶋姫(いちきしまひめ)としてとらえるより、水神さまとしてとらえられていると考えたほうが、よいかもしれません。
時間帯が時間帯だけに、逆光でなかなか社殿全景がうまく撮れませんでした。
福岡県神社誌:中巻249頁
[社名(御祭神)]厳島神社(市杵嶋姫命)
[社格]村社
[住所]浮羽郡江南村大字生葉字中畑
[境内社(御祭神)]天満神社(菅原神)
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2021.09.23訪問)