あさりの産地偽装でおもいだすこと。
「昔から有名な話」 “熊本県産”アサリ偽装、不信感抱くも諦め | 毎日新聞
「熊本県産」として流通するアサリの大半が中国産や韓国産だった可能性が明らかになった問題で、地元漁業者は「産地偽装なんて昔から有名な話だ」と諦めたように話す。県は対策に乗り出すが、偽装アサリの大半が同県を通過せず流通しているとみられ、歯止めをかけるのは容易ではない。
「産地偽装の話は何十年も前から聞いていた」。有明海に面する熊本県宇土市の干潟で、網田漁協(同市長浜町)の浜口多美雄組合長(71)は声を落とした。
高校生くらいまで「潮干狩り」というのに行っていましたが、そこでは「よそから買ってきた貝をまいておき、シーズンになったら商売をしている」と堂々と養殖であることをみとめていました。「3か月ここで蓄養(ちくよう:飼育すること)すれば、産地を名乗って出荷できる」と、(たぶん経営者の)おばさんがタバコを吸いながらふつうに話すので、そういう商慣行になっているのかとおもっていました。
すでに高校を卒業してからでも3*年、いまさら新聞屋はなにを騒いでいるのかと記事を読むと、どうやら熊本県産と称して中韓産がそのままダイレクトに流通しているようなのです。
つまり、いちど各地に放流して現地で蓄養しておき、時期をみて出荷するといった手間すら省いているわけで、たしかにこれは問題ですね……。
ちなみに高校生のころ従兄と一緒に行っていた潮干狩り場のおばさんは、「仕入れは山口だけど、その前はどこかはわかんないよ。北朝鮮がいちばん安いみたいだし」と言っていたのをおぼえています。
「北朝鮮?」と訊き返すと(こいつ馬鹿?)という顔をして「将軍様だよ。将軍様」と言われ、どうやら北朝鮮すら知らない馬鹿だとおもわれたことに気づきました。
たぶんこの話、たばこをくわえて客の支払った入場料金を数えなおしている(札束と小銭をちいさい缶に金種ごと分別している)おばさんから馬鹿にされていなければ、忘れていたとおもいます。
北朝鮮産アサリが国産になった過程が判明: 安全なものを食べるには?
福岡県魚市場は、読売新聞の取材に「北朝鮮産アサリに関しては、地名を表示して商談をしている。国名を併記すべきだったが、(北朝鮮産であることを)隠してはいない」と説明。同社からアサリを買った卸売業者は、農水省などの調査に「北朝鮮産と思ったが、納入先の蓄養業者に中国産とするよう言われた」と話し、蓄養業者は「中国産と思った」と説明しているという。 また、蓄養業者から仕入れた卸売業者は取材に対し、「中国産として売った」と話すが、この業者からアサリを仕入れたあんくるふじやは、「仕入れの時に『中国産だが、熊本県で養殖したから熊本産でいい』と説明され、信じた」と話し、説明は食い違っている。
なにか当時の記事はないかとさがしたら、2005年のブログ記事を発見しました。
16年前ということは、私が聞いたときから数年後のことで「どうせばれやしないから」とどんどん悪質になっていったということでしょうね……。
日録
午後から求職活動のついでに、3社ほど神社めぐりをしました。
【公式】福岡 春日神社。春日の婿押し祭りや地鎮祭などの神事のご案内。
今回の「神社めぐり」は、ひさしぶりの大物です。「歩いて10分ほどだからこのまま車を停めておいてよい」と言われてほんとうにgoogleマップを見ながら歩いてみると、15分かかりました(笑)。ひごろ歩かないひとの距離感を信じてはいけませんね……。
これが現在、神社境内にある案内板です。
戦前発行の「福岡県神社誌」の該当部分です。御祭神の顔ぶれが違います。
福岡県神社誌のほうは、天児屋根命(=天之忍穂耳、武御雷神=武甕槌神:たけみかづち)とその一族、はやい話、藤原氏や現皇室の祖先と関係者が中心となっており、そういう意味ではすっきりしています。迷いがありません。
ところが、現在の案内板は、
(1)天之忍穂耳(天児屋根命=武甕槌神、鹿島明神)=海幸彦
(2)天細女:あめのうずめ(姫大神、お稲荷さん、豊受大神)
(3)饒速日:にぎはやひ(猿田彦、五十猛命、経津主、香取明神)=山幸彦
と、各地の神社めぐりをしてきた目でみたとき、前夫と再婚相手にはさまれたお稲荷さんという、ちょっとピンとこない配置になるのです。
「本家」にならったといえばそうなのでしょうが……。
これがもし、福岡県神社誌のとおり天照大神(卑弥呼)なら、天照大神と大幡主の子 饒速日(経津主=香取明神)と、天児屋根命=武甕槌神が二本柱ととらえることができ、九州王朝下の旧権力層(九州王朝の中核軍団)から、新興権力層(現王朝の祖)への実権移行を示して、ずいぶんと様相がかわってきます。