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鳥居にははっきりと「天神社」とあります。
猿田彦の石碑や庚申塔を左手に眺め、苔むした石段を登った先に、社殿があります。
なかなか立派な社殿です。あまり古さを感じないため不思議におもい境内を回ると、正面左手、嘉麻市立嘉穂中学校側から登る車道がありました。神社改築の資材を運ぶのに道がないと困りますから、真新しいところは、たいてい車道も整備されているものです。
本殿の屋根をみると、梅鉢紋が打たれています。福岡県神社誌では、御祭神は埴安命とされていますが、どうも現地の理解では、菅公のようなのです。それとも、なにかのカモフラージュなのでしょうか?
甘木朝倉から旧嘉穂町にかけて、御祭神は埴安命(=博多のお櫛田さん、神皇産霊神、国常立命)とされているのに、何故か神紋は梅鉢紋という神社をよく見かけます。
ここもまたその1社というわけで、またしても謎は深まるばかりです。
注連柱を眺めていると、妙な字が彫られています。帰宅して辞書をみると「和」の異体字のようです。説文篆文とありますから、今から約2000年ほど前の字形を彫ったことになります。
福岡県神社誌:下巻399頁
[社名(御祭神)]天神社(埴安命)
[社格]無格社
[住所]嘉穂郡大隈町大字上西郷字宮山
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2021.07.10訪問)