松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

九州交響楽団 第九公演(福岡)

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第九公演(福岡) || 公益財団法人 九州交響楽団 -The Kyushu Symphony Orchestra-

九州交響楽団 第九公演(福岡)
2021年12月26日(日)午後3時開演
会場:福岡サンパレスホテル&ホール
曲目:ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
指揮:秋山和慶
ソプラノ:髙橋絵理
アルト:手嶋眞佐子
テノール:村上公太
バリトン:与那城敬
合唱
九響合唱団
九響合唱団オフィシャルパートナー
東京混声合唱団

25日の小倉・ソレイユホールにつづき、26日の福岡サンパレス公演も聴きました。

九響の第九を複数日聴くのは、秋山さんが首席指揮者だった時代以来かと思います。

25日の演奏は、秋山さんの冷静さと、第九すみずみまで行きわたるバランス感を聴く感じでしたが、今日は、第一楽章からしみじみとしてきます。よどみなく音楽が流れ、雄弁です。そして、涙を誘います。

12月18日、ミューザ川崎で東響との「名曲全集」を聴きました。

オーケストラだけなら、たぶん、まったくひけをとりません。

1楽章目、2楽章目ときて、3楽章に入るまえに、合唱団とソリストが入場してきます。ここで、まさかの拍手が入ります。小倉ですら拍手が入るということはなかったので、福岡サンパレスでまさか、と思ったのですが、どうも合唱団の家族やソリストのファンかもしれません。

拍手の雰囲気からして、わかってやっている確信犯でしょう。

水をさされても、3楽章以降の燃焼度はかわりません。細かいアラをさがせばやっぱり及ばない点もあるのですが、それ以上に、福岡でこれだけの第九が聴けることにありがたくおもいます。

ミューザのようにはサンパレスは響いてくれませんし、18日の新国立劇場合唱団のクリアな発声ほど、歌っている歌詞が聞き取りやすくもありません。それでも実直さは勝ります。

今年最後の演奏会、小倉以上に心地よく過ごすことができました。