松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

九州交響楽団 第九公演(北九州)

f:id:bifum:20211225141517j:plain

第九公演(北九州) || 公益財団法人 九州交響楽団 -The Kyushu Symphony Orchestra-

九州交響楽団 第九公演(北九州)
2021年12月25日(土)午後3時開演
会場:北九州ソレイユホール
曲目
ベートーヴェン/「エグモント」序曲
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
指揮:秋山和慶
ソプラノ:髙橋絵理
アルト:手嶋眞佐子
テノール:村上公太
バリトン:与那城敬
合唱
北九州市民フロイデコール
東京混声合唱団

九響の「第九」、1日目は北九州・小倉公演でした。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第172回 - 美風庵だより

1週間前にも秋山さんと東響の「第九」を聴いて、今日もまた小倉で秋山さんと九響の「第九」を聴きます。

1週間前の東響との第九と違い、秋山さんに冷静さを感じます。むかしの雰囲気を思い出す、とにかくきっちりかっちり音を出していく演奏です。泣けてくるような情動はありませんが、その代わり新鮮な感動があります。

わざとらしいところは一つもありませんし、場面の転換も見事です。

細かいところまでバランスをとり、はじまったら終わりまで一気に聴けます。

5年前に収録された東響との第九が、おそらく今日の演奏に近いかもしれません。

まぁ、細かいところで「ん?いまそっくり返ったか?」と思う部分はありましたが、70分ですからなにかあります。その傷もまた、生演奏の面白いところです。

今回、2階席のかなり後ろのほうで聴きました。オーケストラが舞台の張り出し部分に陣取っているため天井までが高く、楽器ひとつひとつの鳴り位置がよくわかる反面、合唱団が立つひな壇の上のクリアランスが小さいのか、耳にワンワン音が鳴り響く場面もありました。その点がちょっと残念でした。まぁ、これはホールの構造の問題でもあるので、しかたがありませんが……。

明日、サンパレスではどんな姿を見せてくれるでしょうか。楽しみです。