美風庵だより

風にちる 花のゆくえは 知らねども

12月6日の日録

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デイリークラブ|ティーバッグ|日東紅茶

新デイリークラブ誕生|日東紅茶

駅前のスーパーで紅茶を買うと、包装が変わっていました。

これまでプラスチックのケースに詰められていたのが紙箱になり、そのかわり、ティーバッグひとつずつアルミで個包装するようになったようです。

紅茶を飲みはじめたのは学生のころか、社会人になってすぐくらいだったでしょうか。当時?(在学時?)指導を受けていた亡命台湾人の大学教員のかたから「低農薬・無農薬でお手頃な値段のお茶が飲みたければ、紅茶を飲むとよい」と教えていただいたのが、きっかけでした。日本産の緑茶や中国福建省のウーロン茶は農薬たっぷりで育てられており、紅茶はそれがない、と。

その先生もすでに大学を退職され、故国(台湾)へ戻られたという噂はききましたが、さだかではありません。

あれから20年以上経ち、ずいぶんと状況は変わりました。

まず、日本茶(緑茶)に、低農薬・無農薬を売りにした商品の数が増えました。たっぷり使うにはまだまだ値が張りますが、色味をなんとか楽しめる量で少しずつ使うぶんには、充分です。

そして、なんといっても紅茶の値段があがりました。

民主党政権時、極端な円高だった時代が羽振りよく買えた最後の時代で、それ以降は、毎年小刻みに値上げされていきました。いつも茶葉を注文していた紅茶商が数年前に休業してからは、安く手に入るものがなくなり、ちゃんとした品質のものかどうかわからずにインターネットで試し買いする勇気もなく、日東紅茶の市販のものに落ち着いています(笑)。

茶園はもともと人海作戦で経営しているところがあり、経済発展にともない人件費が高騰すると、農薬や機械に頼らないとやっていけなくなります。紅茶の本場スリランカでもそれは顕著にすすみ、むかしとおなじ品質のものは、円相場の関係もあって、倍以上払わないと手に入らない事態となっています。

お世話になっていた紅茶商によれば、休業する数年前から、省力化にともなう農薬の過剰使用や、ひどい場合は品質をごまかすための着香の問題もあったようです。「いっぱい毎年買ってくれる、怒らせると死活にかかわる大手業者(商社)には良いものをまわし」「取引の少ない零細事業者には格下を黙って(混ぜて)つかませる」という風潮もあったように聞いています。

経済発展で目が肥え、日本の業者は誰でも上客ではなくなり、買付けに苦労するようになってから休業を決めたという話は、当時、残酷だと思ったものです。