youtu.beロシアより愛をこめて (字幕版)
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00JA4WQ54/ref=atv_dp_share_cu_r
イギリス諜報部にソ連情報部のタチアナという女性が亡命を希望しているとの情報が入る。罠であると気付く諜報部だったが、彼女が提供するという新型暗号解読機を目当てに、ジェームズ・ボンドをイスタンブールへと派遣する。トルコ支局長ケリムの協力を得て、タチアナとの合流に成功するボンド。だがそれは、ボンドへの復讐を企む犯罪組織スペクターの陰謀だった。やがて、スペクターの刺客グラントがボンドに迫る…
30日、就寝前に007シリーズ第2作目「ロシアより愛をこめて」を視聴してから寝ました。
(吹替版ではなく)字幕版はじめて見ましたが、ボンドガール(タチアナ)役の女優さん、すっごく美人でビックリしました。
バアさん(クレップ大佐)出てきてホテルの従業員のかっこうでボンドに襲いかかるところは覚えていたんですが、あらためて眺めてみると、表向きはソ連情報部のやり手女部長、裏の顔は悪の秘密結社「スペクター」のNo.3という役柄だったわけですね。けっしてボンドガールではなかったわけです(笑)
クレップ大佐をボンドとタチアナで始末するのですが、これ、べつにボンドを愛しているからとかではなく、たんに損得勘定でババアとボンドを天秤にかけ、ボンドの味方をして西側に亡命しちゃおうという魂胆にしかみえません。
なんせ、物語の中盤、オリエント急行で西側亡命できると喜びを爆発させている場面、見ちゃってますからね……。
クレップ大佐を始末したあと、ヴェニスの街で二人が舟に乗っている場面で、タチアナが「私たちを(敵が)撮影している」と指摘します。ボンドが気づかないことに気づくセンスを彼女は持ち合わせているわけです。冷静です。
最初、ホテルでボンドをベッドに誘う場面があるのですが、裏で盗撮していることくらいわかってて、おっぴろげてボンドを誘っていることが暗に示されています。そして、ボンドはその時の(敵が撮影した)ネガフィルムを川に?捨て、続きを白昼堂々求めて終わります。
これまで吹替版しか見たことがなく、単純なラブロマンスのハッピーエンドと思ってたんですが、おそらくタチアナはボンドについて調べているうちに、彼を利用して西側に亡命することに決めたのでしょう。そう考えると、自分をこれまで操縦してきた連中が見ていると知りつつ、敵地で手出しができない彼らに見せつけながら、彼らの敵であるボンドと白昼堂々といちゃつく度胸にふるえが止まりません。
女は恐ろしい……。
特製 切 小城 ようかん 村岡総本舗 江戸時代 伝統製法 羊羹 (3本詰(べにねり3))
昼前に、村岡総本舗の羊羹が届きました。いただき物です。
栗羊羹だけ賞味期限が来年10月です。これは「流し込み羊羹」と呼ばれ蒸着アルミのフィルム(ガゼット)に流し込みパッキングしたもので「とらやの羊羹」などでおなじみの包装です。むかし、海軍の要請で南洋の島々でも腐らない羊羹を製造するために発明されたものが、戦後、流通しやすさから一般化したものと聞きました。ちなみに「とらや」が陸海軍両方の御用達で、小城羊羹は海軍の御用達だったそうです。
小城羊羹は、いまも戦前と同様の「切り羊羹」をつくっています。
ためしにいただいたばかりの本練の切り羊羹をカットしてみました。
まだ出来て日数が経っていないため、ほとんど外側に砂糖が染み出して白くなっていません。
1日かけて冷やし固めた羊羹を切り分け、竹皮と経木で包むため、水分を吸われて砂糖が染み出し、1週間もすれば3~4mmほどの砂糖の層が外側に出来上がります。包丁をいれるのも力がいるほどです。この砂糖の層が保存性をたかめ、戦前は朝鮮半島から満州、台湾にかけて輸出もしていたとのこと。
外側のかたさとうらはらに、中心部はやわらかく、ほろりとくずれます。この柔らかさが、切り羊羹の良さです。ガゼット包装の羊羹は、アルミフィルムが空気を遮断し、水分がそのまま残るため、切り羊羹よりも水分を少なめにつくる必要があります。食べ比べると水分量の違いからくる味わいの違いがわかります。より砂糖をつよく感じるのは、ガゼット包装の羊羹です。
ちなみに大分県日田市にも、戦前の製法で羊羹をつくっているお店があります。
練り羊羹を発明した和歌山の駿河屋さんも、当然ながらこの製法で羊羹をつくっておられます。
探せばまだまだあるかもしれません。