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嘉麻市下山田の日吉神社を訪問しました。むかし隣の駐車場に車を停めさせてもらって以来ですから、何年も来ていません。
社殿両脇に境内社があります。向かって左手が恵比須神社で、右手が須佐神社です。
googleマップで検索するとわかりますが、元は同じ祇園社であっても、明治にどこの神社から勧請をうけ直し、神社に衣替えしたかで、地域性がわかります。上山田の郷社 射手引神社は「須賀神社」でしたが、こちら下山田の日吉神社は「須佐神社」で、普通にかんがえれば、田川方面とのつながりが密だったのだろう、ということはいえそうです。
恵比須神社の拝殿内を拝謁させていただくと、たしか出雲大社で頒布している掛け軸が祀られていました。どうも御神体そのものがえびす様と大黒様のようです。
はて?福岡県神社誌では松尾神社があるとされているのですが?
境内をぐるり一周すると、隠れるように石祠がありました。祇園様とえびす様に隠れてしまっていますが、松尾神社も日吉神社も大山咋(大物主)を祀る神社ですから、本殿に合祀されてしまったのかもしれません。
狛犬の代わりに猿が社殿を守っています。
南京錠でなかに立ち入ることはできませんが、「山王宮」の扁額を視認できます。
以前の日記でも書いたとおり、嘉麻市鴨生地区の周囲に、大山咋(大物主)を祀る日吉神社がぐるりと存在しています。この一帯は、大山咋を奉斎する一族の拠点だったのでしょうか。 大山咋の子 崇神天皇(中筒男尊)が現王朝の祖であり、彼の本拠がいまの田川市郡だったことを考えれば、祇園社が「須佐神社」となったのも、納得がいきます。
福岡県神社誌:上巻358頁
[社名(御祭神)]日吉神社(大物主神)
[社格]村社
[住所]嘉穂郡山田町大字下山田字太郎丸
[境内社(御祭神)]松尾神社(大山咋神)
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2021.05.04訪問)