松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

うきは市浮羽町浮羽 六谷水分神社


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とにかく広い境内に驚きます。参道も立派です。敷地はゲートボール場かなにかに利用されているのか、手入れが行き届いています。奥には土俵も見えます。

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社殿に近づいてみました。

水分神 - Wikipedia

神名の通り、水の分配を司る神である。「くまり」は「配り(くばり)」の意で、水源地や水路の分水点などに祀られる。
日本神話では、神産みの段でハヤアキツヒコハヤアキツヒメ両神の子として天水分神(あめのみくまりのかみ)・国水分神(くにのみくまりのかみ)が登場する。
水にかかわる神ということで祈雨の対象ともされ、また、田の神や、水源地に祀られるものは山の神とも結びついた。後に、「みくまり」が「みこもり(御子守)」と解され、子供の守護神、子授け・安産の神としても信仰されるようになった。

水分神(みくまり)が水神の一人であることは間違いないのでしょうが、誰のことかと言われるとなかなか悩んでしまいます。

小郡市祇園1丁目 素戔嗚神社 - 美風庵だより

この神社が建っている場所の土地柄を考えると、おそらくは天細女(あめのうずめ、お稲荷さん)の別名ではないかと考えています。彼女の母親は罔象女神(みずはのめ)で、祖父は大山祗(月読命)です。そして夫の一人だった猿田彦饒速日:にぎはやひ、彦火火出見尊:ひこほほでみ、山幸彦)が近くに祀られていることを考えれば、あながち外れてはいないでしょう。

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梅の木や桜の木をはじめ多数の木々が植えられている境内は、元は社務所だったであろう集会所ふくめて、ずっと奥まで広がっています。非常に失礼な書きぶりだと思いますが、集落の大きさを考えて、村社クラスでこれだけ広いのはなかなかお目にかかれません。もしかすると、むかしは神仏習合で、いろいろな建物があったのかもしれません。

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社殿背後に、おそらくは合祀されたあとと思われる石祠がずらりと並んでいました。同じ集落内で、祀られていたものでしょうか。このなかに、境内社として福岡県神社誌に記載のある神社も、あるのかもしれません。

福岡県神社誌:中巻261頁
[社名(御祭神)]六谷水分神社(美久麻理神)
[社格]村社
[住所]浮羽郡御幸村大字浮羽字六谷
[境内社(御祭神)]金刀比羅宮崇徳天皇)、猿田彦
[摂社(御祭神)]記載なし。
[末社(御祭神)]記載なし。
(2021.05.01訪問)