そのむかし、矢●純一さんというかたがいました。
このかたの「UFO特番」は有名で、子供のころ欠かさず見ていました。
【 矢追純一 】 UFOスペシャル / 独ナチスが UFOを製造していた!? 他 @Montauk Boy | @SECRET SPACE TUBE - YouTube
上記のほか、当時の内容を録画されている複数のかたがyoutubeにアップロードされており、いまでも放送内容を確認することができます。
「UFOがホントに出現したら、NHKのニュースで放送しますよ」「UFOそのものをバッチリ撮りたいとか、そういう欲はありません」「日本人の視野の狭さを何とかしたいんだけど、空を見せようという番組作っても視聴率稼げないから」「UFOや超能力がインチキであるとかないとか言うことは、何ら意味がないんだよね」等と明言している[8]。
のちにこのかた、UFO特番は視聴率稼ぎであったことを明言されておられます。
反ワクチンを主張する陰謀論者の面々は、選挙でムサシによる大々的な不正が行われていると主張する面々と不思議なほどダブっています。
おい、立憲、共産、あなた達はワクチンパスポート実質賛成だよね。あれだけ、人権を騒いで来たあなた達が、打ったら死ぬリスクのあるワクチンの義務化推進に賛成?ワクチンの義務化は完全に憲法違反だ。社会によって死ぬリスクを強要されることは絶対にダメだ。あと子どもへのワクチンの強要もダメだ。
— 黒川敦彦【つばさの党 × 諸派党構想】 (@democracymonst) August 16, 2021
例えば、このかたなんかがそうです。
前の仕事場で20年、ほぼ毎年開票作業に関わってきました。開票所の途中経過・最終結果を市選管に報告し、市選管が集計して県選管報告、県への報告時点で開票所に待機する報道関係者に同じ資料を配布していました。各開票所の発表する数字は、公式・報道の両方で積み上げられ、相互チェックのうえ、報道されます。
この足し算に不正が働くとすれば、開票作業に関わる職員もマスゴミも全員がグルでないと成り立ちません。自民党・財界寄りの新聞社も、そうでない野党に肩入れしまくりの新聞社もどうして数字が一致するのか、勝たせたい候補は違うはずなのにどうして差が出ないのか、誰も説明できません。国家を超える大きな力が働いているとでもいうのでしょうか?
開票所に入るのは正規雇用の職員だけでなく、派遣・嘱託も居ます。
彼ら全員かん口令?まさか(笑)
そもそも20年やってきて翌日以降新聞に載る各市区町村の確定投票と手元の開票録・選挙録がずれていたことは一度もありません。
どんな大きな力がこの世に存在するのか、陰謀論者には教えてほしいものです。
陰謀論者はムサシの読取機(OCR)を槍玉にあげています。どうやら開票所の人間は票束をポンポン機械に放り込み、ムサシのOCRがそれっぽい数字をでっち上げていると考えているようです。ところが、そもそも全市区町村がムサシの読取機を導入しているわけではありません。ローレルバンクマシン社やグローリー社の計数機を導入しているところもあります。
ムサシのためにローレルやグローリーまで協力?いったいなんの冗談でしょうか(笑)トヨタのために日産やフォルクスワーゲンが働くようなもので、聞いたことがありません。
ムサシのOCR技術は確定申告書の読取にしてもほぼ完ぺきでしたし、企業努力もすごいものです。
というわけで、反ワクチン陰謀論者というのは、選挙陰謀論者と同様、世間の耳目をあつめて有名になりたい・金儲けをしたい、いわば炎上系youtuberと同類の手合いだと理解しています。
「新型コロナウィルスの特定が出来ていない」という主張も不思議です。
国立感染症研究所で分離に成功した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真
世界中で分離に成功しているから、PCR検査をはじめ感染を特定する検査の精度があがり、「変異株」を識別できています。イボイボがあるウイルスの画像は、適当にそこら辺のものでごまかしているとでも言うのでしょうか?
大流行したからこそデータが積み上がり、研究機関が情報をやり取りし、国際的な基準を定めて、変異株に対処しようとしているわけです。
感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第12報)
感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第11報)
なぜペルーで発生した変異株かどうかが日本でわかるのか。それは研究機関同士の情報連携が出来ており、特徴を把握しているからにほかなりません。
「コロナウイルスは存在しない」虚偽の“新聞記事”が拡散、日本でも… その実態は?
新型コロナウィルスの特定が出来ていないとか、いったいいつの話でしょうか?
ワクチンにしても(変異株となり)ターゲットが常に変化し続けているのですから、必ずいつかは旧式となります。3回目の接種が必要という主張も、あと数か月もすれば意味がなくなり「NEWワクチンじゃないとダメ」なんてことになっているかもしれません。
これを、世間の耳目をあつめて目立ちたい、炎上系youtuberと同類の輩が垂れ流すのは、ある意味「商売」であり、仕方がないかなとは思っていました。ところが、私の周囲(うち1名はなんと看護学生)でも、この陰謀論を真に受けて、SNSなどで拡散に協力している者が居ます。
彼らにこれを広めることで金銭的な利得はなく、いったい何が動機なのか不思議でしかたがありませんでした。
うち1名とよくよく話してみると「打つと数年で死ぬようなものを友人に打ってほしくない」「政府が正しいと発表することは、嘘だらけじゃないか」といった主張を繰り返します。
ここで気づきました。
ああ、このひとは正義感で「良かれと思って」行動しているのだ、と。
宗教の勧誘がしつこいのは、それが彼らにとっての正義であり、信者に引き込むことは救済だと刷り込まれているからです。反ワクチンの信者も、それと同じレベルに到達しています。ワクチンを打たせないことが「善」なのです。
行動原理がわかると会話をつづけるのが苦痛になってきました。
そのとき「もうワクチンを打ったか」と訊かれたので「1回目だけ接種した」と返事をしました。
「どうしてそういう馬鹿なことをするのか」
「ワクチンを打つとあなたの言うとおり遺伝子レベルで改造されるのであれば、仮面ライダーのような改造人間になれるかもしれない。チ*ポがでかくなって早*でなくなるかもしれない。そもそも不妊になるなら気軽に遊び放題ではないか」
「んな馬鹿なことがあるか!」と呆れた目でこちらを見ていましたが、自分もあまり変わらないレベルの与太話(理屈ははるかに高度ですが)を真剣に信じているとは、露にも思っていないようでした。
これで話を切り上げることが出来、やっと解放されました。
熱心に周囲を勧誘する新興宗教の信者も、良かれと思って反ワクチンを広める皆さんも、それで著名になり荒稼ぎして高笑いしている背後の連中こそ、疑うべきです。
貴重な時間を費やして他人(陰謀論者)に尽くしたところで、いずれポイされるのは、正義感につけこまれた皆さんにほかなりません。
陰謀論者のわけわかんない主張に付き合う時間があったら、国立感染症研究所のホームページでも読んで、ちゃんと情報収集すりゃいいのにと思っていましたが、「信仰」である以上、無理な相談なのかもしれないとやっと思いはじめています。