美風庵だより

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8月12日の日録(雑談)

【識者の眼】「COVID-19に対するイベルメクチンの現時点のEBM」倉原 優|Web医事新報|日本医事新報社 (jmedj.co.jp)

この1年、SNSで論争が繰り広げられているテーマの1つに「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するイベルメクチン」がある。先に書いておくが、2021年8月9日時点での結論としては、コクランレビューによれば「COVID-19の予防・治療に対する使用を支持しない」というのがユニバーサルコンセンサスである1)。
この一件で、医学生に「EBMとは何か」というテーマで1時間の講義ができるくらい、良い点・悪い点の縮図が観察された。
疥癬に対するイベルメクチンが有効であることは疑いようがないが、これがCOVID-19となると一からエビデンスを作らなければならない。しかし、計画から論文化までお粗末なものが多く、ひどいものでは捏造を指摘されて撤回されたものもある
査読前論文をデータベースにアップロードするプレプリント論文が流行っているが、この内容を十分に吟味せずにメタアナリシスに採用されることもあって、「イベルメクチンはCOVID-19の治療に有効である」と結論づけたもの2)3)と「イベルメクチンはCOVID-19の治療に有効とは言えない」と結論づけたもの1)4)が同時期に複数刊行されている。結果的に、前者2つのメタアナリシスは捏造された悪質な論文を含んでいたため、データの信頼性は後者2つに軍配があがるわけだが、査読されていないプレプリント論文をメタアナリシスに組み込むリスクが露呈された形である。
(略)
【文献】
1)Popp M, et al:Cochrane Database Syst Rev. 2021;7:CD015017.
2)Bryant A, et a:Am J Ther. 2021;28(4):e434-60.
3)Zein A FMZ, et al:Diabetes Metab Syndr. 2021;15(4):102186.
4)Roman YM, et al:Clin Infect Dis. 2021;ciab591.
5)Fittler A, et al:Int J Environ Res Public Health. 2021 Jul 13;18(14):7475.
倉原 優(国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科)[医療SNS]

イベルメクチン論文は捏造? プレプリントの闇:日経メディカル

2021年7月15日に、Nick Brown氏のブログで興味深い記事が公開されました。彼は数字から科学的詐欺を暴くプロですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するイベルメクチンの論文が捏造(ねつぞう)ではないかと指摘したのです。
■Some problems in the dataset of a large study of Ivermectin for the treatment of Covid-19(Nick Brown's blog )
問題となった論文は、Research Squareというプレプリントサーバーにある以下のものです。
■Elgazzar, A, et al. Efficacy and safety of Ivermectin for treatment and prophylaxis of COVID-19 pandemic. Research Square, 100956.
論文は捏造を指摘され、既にResearch Squareによって撤回されています(上記は、撤回される前のバージョン3にリンクを貼っています)。プレプリントとは、正式な論文として発表される前段階の草稿のことを指し、これを掲載しているウェブサイトをプレプリントサーバーと言います。

COVID-19に対する薬剤転用研究 - Wikipedia

ほかの薬の状況をふくめて、上記のwikiによくまとめられています。

結局、どれも効くのか効かないのかわからない、漢方エキス剤なみの気休めという状況のようです。インフルエンザにおけるタミフルのように、超画期的な状況をもたらしてくれるわけではありません。

陰謀論者が言うほどことは簡単ではないのです。

新型コロナウィルスに関しては、どうもいろいろと陰謀論がはびこり、よくわかりません。みなさんもご注意を。まぁ、陰謀論者のみなさんが自分で死なない程度にいろいろ試してみるのは面白いかもしれません。ただし、あくまでも自己責任の範囲でお願いします。他人に妙なことは勧めないでください。

「コロナはエボラとエイズを混ぜた人工ウイルス」タマホーム社長の社内向け動画(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

他にも、「人づくり部」(人事部署)が昨年、社内メールで社員に対してこう呼びかけている。
「コロナは耐熱性に乏しく、26―27度の温度で殺傷」
〈コロナウィルスは非常に熱に弱いことがわかりました。耐熱性に乏しく、26―27度の温度で殺傷します。(略)外出時も暖かいお茶などをポットで持ち歩いて飲んで下さい。※ポットを持って出かけられない時は、出先で熱いお湯や白湯を調達して頻繁に飲むようにしてください〉
そんなわけないだろ~と脱力しました

(略)

ウイルスが熱に弱いことは事実で、80度の熱水に1分間さらすことでウイルスを死滅させることができます。しかし、26~27度では意味がありません。この温度で殺傷できるなら、人の細胞に入った途端に体温で死滅することになります。

こういう報道もありましたね。

陰謀論者のばらまく噂と迷信から一人でも多くのひとが救われますよう。

アビガンが承認下りないのも不思議でない根拠 | 新型コロナ、長期戦の混沌 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

実は今回のアビガンの新型コロナへの適応拡大を承認するか否かの議論には、この薬が持つ潜在的なリスクが相当程度影響していると推察される。そのリスクとは抗インフルエンザ薬としての承認時に提出された動物実験データで明らかになった「催奇形性」。端的に言えば、生殖活動期の男女や妊婦が服用した際などに生まれてくる子どもに奇形が生じる危険性である。
アビガンの動物実験ではサル、マウス、ラット、ウサギの4種類の動物で催奇形性が認められており、ラットでは初期の受精卵(初期胚)が死滅したことも報告されている。もちろん動物実験の結果と同様のことがそのままヒトで起こるとは限らない。しかし、ヒトと同じ霊長類のサルも含む4種類の動物すべてで催奇形性が確認される以上、ヒトでも十分起こりうると考えるのが妥当である。
実際、アビガンの抗インフルエンザ薬としての承認時はこの点が最大の論点となった。企業側は季節性インフルエンザの治療薬として承認申請を求めていたが、シーズンごとに確定患者だけで数十万人規模となる季節性インフルエンザに催奇形性があるアビガンを承認することに厚労省側が難色を示したのだ。

安倍首相が推しまくるアビガン「不都合な真実」 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

しかし安倍氏は、ある重要な事実をごまかしている。アビガンが実際に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して効果を発揮するという確たる証拠はないという事実だ。アビガンは、動物実験でこそエボラ出血熱など致死性の高い病気を治療する可能性を示したが、ヒトの病気に対する効果を示す研究はごく少数にとどまる。
アビガンは一般名をファビピラビルというが、この薬には先天異常という危険な副作用があり、実はこれまでにも特別な規制の対象になってきた。安倍氏は5月4日の記者会見で、その副作用は1950-60年代にかけて何千もの奇形児を生み出した「サリドマイドと同じ」だと述べた。
にもかかわらず、安倍氏は新型コロナウイルスに対するアビガンの使用が5月中に承認されるよう呼びかけている。

アビガンも一時期えらく報道されましたが、ふつうに考えればバンバン処方してバンバン服用させるものではないことはあきらかです。

中国人民解放軍がコロナ治療薬として期待される「アビガン」の特許を取得 巧妙な手口に日本の関係者は危機感(デイリー新潮) - goo ニュース

中国人民解放軍は特許出願しないのか?|野崎篤志 - イーパテント/知財情報コンサルティング®|note

こういう報道のあと、陰謀論者は、これを国内で認可しないのは陰謀だと騒いでいます。

治療薬としてバンバン処方するには、これ、劇薬すぎるでしょ?

典子は、今 - Wikipedia

騒いでいる皆さん、「典子は、今」をお忘れでしょうか?