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福岡県神社誌のとおりなら、いまどきの「比売大神」を祀る八幡宮ではなく「玉依姫命」を祀る、より原型に近い八幡宮です。離れたところにあるのが、境内社の素戔嗚神社(祇園さま)でしょうか。
拝殿もなかなか立派な造りをしています。ただ、いわゆる千木がなく、もしかすると元はお寺(もしくは神仏習合のつよいお宮)だったのかもしれません。
すでに何度も書いたことですが、八幡神は武神に与えられる尊称であり、初代八幡神ともいえるのが大幡主でした。その後、その尊称をほかも名乗るようになります。その最たる例が、八幡大神とは応神天皇を指すとする、現在の通説です。
そしてもう一つの特徴は、崇神天皇(中筒男尊)の存在が隠されていることにあります。
崇神天皇の母 玉依姫命、嫁 神功皇后、子 応神天皇が揃っていて、何故か崇神天皇(中筒男尊)だけが消えているのです。
この謎はこれからも考えていく必要があります。
福岡県神社誌:中巻283頁
[社名(御祭神)]八幡宮(応神天皇、玉依姫命、神功皇后)
[社格]村社
[住所]八女郡水田村大字若菜字村園
[境内社(御祭神)]素戔嗚神社(健速須佐之男命)
(2021.02.27訪問)