美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

筑紫野市永岡 八幡宮(永岡八幡宮)


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丁字路の突き当りに石段があり、そこから見える建物が社殿だと勘違いして上がっていくと、氏子(住民)の集まるお堂(籠堂)でした。引き返し、公民館側(南側)から自転車で進入します。

御祭神の顔ぶれは、現在の宇佐神宮の公式見解と違い、比売大神を宗像三女神ではなく、玉依姫命としたもので、戦前発行の福岡県神社誌と同じものです。宇佐神宮の格付けが極めて高いのは、それが現皇室の祖を祀る神社であるからにほかなりません。崇神天皇の子(応神天皇)、妃(神功皇后)、母(玉依姫)が祀られており、なぜか崇神天皇住吉三神の中筒男であり、またの名は都怒我阿羅斯等:つぬがあらしと)だけが、抜け落ちています。おそらく、これは神武天皇から玉垂命につづいた九州王朝(皇室の嫡流)に背乗りするための工作で、意図的に抹消せざるを得なかったのだと考えています。

崇神天皇|国史大辞典・日本架空伝承人名事典・世界大百科事典

(略)

「所知初国」天皇(記)・「御肇国天皇」(紀)とする崇神天皇が、事実上の初代の王者であるとみなす説があり、神武天皇を「始馭天下之(はつくにしらす天皇」(紀)と表現するのは、皇室の起源をさらに古くするための造作であるという。この「所知初国」「御肇国」天皇の表現は、記紀の編纂者らの天皇観にもとづく歴史意識の投影であり、これをただちに史実とみなすことはできない。

(略)

意図的に、神武天皇崇神天皇と思わせるように書かれた記紀を馬鹿正直に礼賛するのが天皇教の総本山とでもいうべき現在の神社本庁です。この数世代さかのぼる腸ねん転を、物語で埋め、武内宿禰のように数百歳生きる化け物まで登場させて帳尻を合わせようとしたのが記紀であり、これを受け入れるのは、聖書を受け入れるよりもはるかに踏み絵に近いものかもしれません。

福岡県神社誌:中巻62頁
[社名(御祭神)]八幡宮応神天皇神功皇后玉依姫命
[社格]村社
[住所]筑紫郡筑紫村大字永岡字城ノ内
[境内社(御祭神)]鹿島神社武甕槌神)、少彦名神社少彦名命)、松尾神社大山祗神
(2020.09.26訪問)