生活困窮者です。
１月３１日放送分の「ポツンと一軒家」をGYAOの見逃し配信で視聴しました。所さんと林先生のほか、基本的にゲスト２名が出演するのですが、女性の方が可愛いのに驚きました。
常日頃テレビを視聴しなくなって久しいのですが、すでに１０年近いキャリアのある方だったそうです。ほんと、時代から取り残されてますね……。
株式会社 山田松香木店｜江戸時代から続く京都の老舗香木専門店
１０年ぶりに両店から、お焼香などを注文することにしました。実際に物が到着してから、その感想をこの日記で取り上げることにします。
沈香（末） ＡＡ １５ｇ袋入 - 山田松香木店 オンラインショップ
沈香（末） ＡＡ １５ｇ袋入
沈香は東南アジアに産出する香木です。
樹脂の沸点が高いため常温では香りにくいのですが、
低温で加熱すると幽玄な香りを発します。
こちらの「末（まつ）」は煉香を作る際に混ぜたり、
お焼香にも使っていただけます。
販売価格：9,075円(税込)
１０年前、山田松で自分が購入したときは税込み３，４６５円でしたので、驚くほど高騰しました。販売価格が約２．５倍……。
高野山大師堂は、真言宗の方なら知っている「だらにすけ」という胃薬の会社でもあります。毎年、お屠蘇を注文していましたが、塗香やお焼香はそんなに簡単になくなるものでもなかったため、気がついたら１０年ぶりでした。
最初、沈香の刻みの代わりにお焼香を使いはじめたころは、貧しさをつくづく感じたものでしたが、こうやっていろいろ試してみると、これはこれで悪くありません。
しかし、超長期的にみれば、果たして沈香が現在の相場を維持するかは謎だと思います。
香木を大量に所有しているのは、香道家や香愛好家、そして寺院です。
下手をすると全国各地のメーカーよりも彼らのほうが高級品を退蔵している可能性があります。
いまの若い人たちは香木を試すことなんてほぼ無いでしょうから、まず、価値がわかりません。
祖父母世代にとっては価値のあるものでも、価値がわからないのですから形見で残るわけもなく、「なんでも鑑定団」で値付けしてもらい「高価買取」をうたう商人の手に渡っていくでしょう。
寺院にしても檀家の減少で財力が細れば、カネになる物を手放すしかなくなります。
ではそれはどこに流れるか。おそらく中共ではないかと思うのです。
世界の林業（４）〜沈香（じんこう）の人工的生産〜 | 智頭の山人塾
しかし、比較的安価な人工の沈香は、タイ、ベトナム、ミャンマーなどで生産されています。その方法は10年ほどのアクイラリア樹の幹に釘を打ち込んだり、ドリルで穴をあけたり、またドリル穴に特定の菌を接種したりして作られます。
（略）
また、沈香成分の多い木部はそのまま切り出して、香木として販売されます。日本で使われているさまざまなお香にも、このような人工的に作られた沈香がブレンドされているものと思います。
一部 高級線香 販売終了と現行規格での販売終了のお知らせ: お香の専門店 松栄堂ウェブショップ
高級線香の一部商品につきまして、販売終了および現行規格での販売終了について
以下の通りご案内いたします。
【2020年12月末 販売終了】
正覚 長
妙芳 長・短
五雲 長
【2020年12月末 現行規格での販売終了】
正覚 短・祥薫
五雲 短・祥薫
今後ともお引き立ての程、重ねてお願い申し上げます。
「現行規格での販売終了」というのは一見不思議な記述ですが、要は「ギブアップして質を落とします」と宣言しているわけです。
ほんの１０年ほどで、すっかり状況は様変わりしました。
生活困窮者も、むかし入手できたものを大事に使っていかねば……。
