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最初、石段をあがっていくときから違和感を感じます。どこか遠近感が狂ったか?と目の前の姿が理解できません。
斜めから社殿を撮影してみました。ほんらい拝殿があってもよさそうなところに、屋根がないのです。いずれ将来的には屋根をかけて拝殿にするのか、もしかするとこういう意匠なのか……。
社殿横に石祠があります。境内の裏手には、小さな石像がありました。どうやらこれらが御祭神の猿田彦(山幸彦、饒速日命:にぎはやひ、彦火火出見尊:ひこほほでみ)と、大宮売命(おおみやのめ)でしょうか。
これまでの神社めぐりの成果から考えると、大宮売命は天細女(あめのうずめ)の別名ですから、御祭神は猿田彦と天細女夫婦ということになります。しかし、あくまでも勘ですが、どうもひっかかるのです。
日本の弥生時代3世紀に『三国志 (歴史書)』、魏志倭人伝中の邪馬台国を都とした倭の女王卑弥呼の宗女にして、卑弥呼の跡を13歳で継いだとされる女性である。魏志倭人伝中では「壹與」であるが、後代の書である『梁書倭国伝』『北史倭国伝』では「臺與」と記述されている。
猿田彦と天細女夫婦の子が、壹與であり、もしかするとファミリーで祀られているのかもしれません。
また、江戸時代の国学者・平田篤胤は『宮比神御伝記』で、伊勢神宮内宮に祀られる宮比神(みやびのかみ)は、オオミヤノメまたはアメノウズメ(芸能の女神)の別名であると説いている。祐徳稲荷神社や志和稲荷神社でもオオミヤノメをアメノウズメに当てており、技芸上達の神としている[6][7]。
むろん、夫婦が祀られていると解しても、まったく問題はないのですが……。
福岡県神社誌:下巻419頁
[社名(御祭神)]金丸稲荷神社(猿田彦神、倉稲魂神、大宮売神)
[社格]無格社
[住所]久留米市西町大字金丸
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2020.09.05訪問)