松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

12月29日の日録(田主丸~かんかけ峠~高良大社縦走)

生活困窮者です。

12月29日、田主丸駅から耳納山地を西に縦走しました。

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今回歩いた全行程を地図で表示してみました。JR田主丸駅から王子池まで、30kmを超える距離を歩きました。

12月29日から年末年始ダイヤということで、甘木から田主丸に向かう甘木観光の路線バスは、6時台がありません。我が家の前のバス停からは7時19分が最初なので、それに乗って、田主丸駅に向かいます。自転車や車を利用すると、駐車場所に戻らないといけなくなりますので、公共交通機関を利用しました。

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7時41分に田主丸駅に到着し、歩きはじめます。実際のところこの甘木観光のバスは終点が「田主丸中央病院」なので、最後まで乗りとおしたほうが、数百メートル歩く距離を節約できたのですが、まぁ、駅から出発という雰囲気がハイキングに必要ですので……。

久留米市田主丸町益生田(益永) 天満神社 - 美風庵だより

今年2月に訪問した益永集落の天満神社で、本日の全行程が雨が降り出す前に終わるようお願いをしました。

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かんかけ峠 - Wikipedia

#166 かんかけ峠(久留米市側)でヒルクライム!ロードバイクには辛い酷道?

今回はかんかけ峠を登ります。

田主丸駅から耳納山地最高峰の鷹取山に向かう登山コースがあって、一般的には鷹取山にまず登り、それから西へ縦走するらしいのですが、生活困窮者にそんな脚力はありません。いくら傾斜がきついといっても車道は登山路よりも傾斜がゆるいため、長さで高度を稼ぐ戦術をとることにしました。

途中、あまりの荒れっぷりが信じられない仏堂や、なかなか御祭神が面白い神社があったりするのですが、それらは後日「神社めぐり」シリーズで取り上げることにします。

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9番カーブと標識がある場所は、三郡山地や古処山が見える絶好のポイントです。もっと上に登ればさらに絶景のポイントはあるのですが、最初の1か所目は、ここです。この場所までは、人工林や雑木林、ブドウ園で視界はそこまでよくありません。

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このかんかけ峠は福岡県道70号というだけあって主要地方道のはずなのですが、実際にはこんなボッコボコのコンクリート舗装だったりします。生活困窮者がハイキングしていると、筑豊ナンバーのジムニーが1台、バイクが数台登って行きました。一般登山客や自転車のひとはみかけませんでした。

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福岡市・春日市方面です。

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背振山地が見えます。麓の辺りは鳥栖になるのでしょうか。

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高良山鷹取山の間を走る耳納スカイライン(という「林道」)との交点に到着しました。標高40mの益永集落の天満神社から、約650mのこの地点まで、なんと2時間半かかっています。

事前のネット情報では、90分~100分が相場のようです。あまりの貧脚に笑うしかありませんが、じつはここで1時間食ったのが、のちのち響くのです。

天気予報サイトによっても多少異なりますが、15時~18時には小雨となり、18時以降は本降りとなるとあります。つまり、今回のタイムリミットは日没ではないわけで、あんまり時間が押したら、途中で縦走を諦め、中途下山しなければならなくなるのです。

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かんかけ峠と耳納スカイラインの交点には、展望台と休憩所があります。これまで北側の景色は楽しむことができましたが、耳納山地から南側の景色を楽しむため、展望台に登ります。

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阿蘇の外輪山方向です。

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有明海と荒尾・玉名方面です。

展望台近くの休憩所で、持参したペットボトルの水を沸かして、カップヌードルとみそ汁をいただきました。あわてていたのとバイクツーリングのかたの視線が気になり、あせって画像を撮影し忘れてしまいました。

 

ここからは、基本的に下り坂です。かんかけ峠が標高約650mで、高良大社が約230mなので、10km以上かけてだらだらと坂を下りていく勘定になります。

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発心城跡(発心山)が見えてきました。

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発心山の景色もなかなか素晴らしいのですが、次のグライダー山(丸山)にはかないません。時間がないので早めに切り上げ、次のグライダー山に向かうことにします。

グライダー山(耳納連山)紹介と登山コース案内(登山マップ)

【福岡】耳納スカイライン グライダー山 : 何度でも訪れたい日本の風景

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グライダー山の登山口はもう一か所あるのですが、生活困窮者は以前利用したことのあるこの場所から登ります。

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iPhoneでパノラマ撮影してみました。草原がひろがり、視界は360度。高所恐怖症のため、立っているだけで足が震えます。パノラマ撮影がうまく出来ていないのは、足がすくんでいるからです。

ちょうど有明海・雲仙が見える方向に太陽があり、それから佐賀・背振・博多・二日市ときて、三郡山地から古処山、馬見山、英彦山まで視界はぐるりと開けています。

現在もこの場所はパラグライダーの基地として使われているそうで、道理で手入れが行き届いているわけです。

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11月28日の日録 - 美風庵だより

先月、温石温泉を訪ねたときに通った道まで、やっとたどり着きました。画像の時刻表示を見ればわかると思いますが、ここで15時です。雨が降り出すデッドラインがどんどん近づいています。

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とはいえ、途中の水分補給もろくにやっていませんでしたので、つつじ公園の休憩所の自販機でコーラを買い求め、飲みながら、すぐに傘と雨具を取り出せるようザックの上のほうに並べて配置し直します。

高良大社を参拝し、ほんらいは新年の初詣からしか授与を受けることができない一刀彫が授与所にありましたので、いただいてきました。

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朝に利用した甘木観光の路線バスだけでなく、どうやら西鉄バスも年末年始は日祝日ダイヤ・特別ダイヤに切り替わるようで「にしてつバスナビ」で時刻を検索し、今回は追分バス停から、西鉄久留米駅までのバスを利用することにしました。

iPhoneのバッテリ容量が減りすぎて、自動でGPSログ記録が停止したため、王子池にたどり着いたところで、今回の記録は終了です。ザックからモバイルバッテリーを取り出してつなぎ、再度、追分バス停までGPSを追加で記録しようかとも思ったのですが、そこまでしなくても行程はわかるため、iPhoneをザックに入れて、触らないようにして、バッテリ充電につとめることにしました。

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左が今年授与をうけた一刀彫(小)で、右が2009年に授与を受けた一刀彫(大)です。(小)は1,500円で、(大)は3,000円~3,500円だったかと思います。

毎年、高良大社で干支の一刀彫をいただいているのですが、なぜか前回の丑年だけ(大)をいただいています。よほど羽振りが良かったのでしょうか……。