美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

石井妙子「原節子の真実」(2016、新潮社)

原節子の真実(新潮文庫)

原節子の真実(新潮文庫)

 

12月19日から20日にかけて上京していました。

19日、福岡空港に向かうバス車内で読みはじめ、20日、福岡空港に到着するまでに読了しました。

原節子 - Wikipedia

正直に言うと、原節子さんは知ってはいるがそこまで興味がなく、たまたま「女帝 小池百合子」の作者の作品ということで、手に取ったにすぎませんでした。子供のころなんとなく記憶にあるのは、原節子さんの次の世代、京マチ子さんや山田五十鈴さんあたりからでしょうか(しかも晩年の時代劇ですが)。

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ほかにも気になる場面はあるのですが、洋行に同行した義兄についての描写を読みながら、米中の後塵を拝しながら、いまだに過去の威光にすがる現在の日本の姿と重ねてしまいます。

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この部分が、彼女の生涯を描く基本的な視点になります。

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石井さんのテンション高い文章を読み終え、巻末に収録された原節子さんの手記(一部)を読みます。これ、終戦直後の買い出しで遭遇した場面なのですが、繰り返して読み、状況を伝える能力の高さに驚きました。さすが一流だったかたは違う……。