生活困窮者です。
正直に言うと、お米なんて親戚の家に行けばいくらでももらえます。敢えてこれを買った理由は「1合パックの無洗米」だからにほかなりません。
外出先で「外食」するとき、現在はパックご飯を利用しています。イチから炊飯するのは楽しいと判っているけれど、事前準備に時間がかかりすぎます。そんなわけで敬遠していたのですが、今回たまたま1合小分けパックの商品を見かけ、手持ちの道具で挑戦してみようと思った次第。
今回は、久しぶりにエスビットのクックセットを使います。深めのアルミ鍋なので、たぶん吹きこぼれにもしにくいだろうと考えての選択です。


無洗米はしっかりと吸水させておく必要があります。今回の実験では、出勤前に水道水を加えたまま冷蔵庫に入れ、帰宅後に一度水切りをしました。そして今度はお米と同量の水150ml(1合=150g)を計って加えます。
インターネットをみていると「お米の吸水時間はどのくらいか」という質問に「30分」とか「1時間」とか、時間で回答しているのがほとんどです。正確に言えば、どれも正解でどれも不正解だと考えています。水を吸って白くなり、生米を2,3粒ほど口に入れて軽くかむと粉々になる程度、つまり限界まで水を吸わせた状態が正解です。水温が高ければ30分もすればそのような状態になり、水が冷たいときは、1時間でもうまくいきません。ここで手を抜くと、焦げたり、芯が残ったりさんざんな目にあいます。逆に言えば、きちんと吸水ができていれば、失敗はしません。
しっかり吸水ができていれば、元の米の量と1:1の水量が基準となります。一般的に水を2,3割多めにするのは、お米の吸水が足りないときを考えて「保険で」やっています。
フタをして固形燃料に点火します。沸騰しはじめ、フタがカタカタと動き出したら、火からおろします。固形燃料は「とろ火」に出来ないため、焦げ付かないよう余熱調理に徹する必要があります。
その間に、おかずの味噌汁をつくります(と言ってもフリーズドライですが)。


つやつやに炊きあがりました。かたい炊き上がりが好きなかたは、ここで箸でほぐして空気をいれ、フタをして数分放置すれば完成です。もう少し柔らかめが良いかたは、まだここで箸でほぐしたりせず、アルミ鍋をフタごとタオルなどでくるんで15分ほど保温してから、箸でほぐします。
今回は炊き上がったご飯を別の容器に移して、ご飯を炊いたアルミ鍋に出来かけの味噌汁を移して加熱していきます。ご飯を炊いた鍋は洗うのが面倒なのですが、ご飯をこそげ落としたあと、汁物をつくるだけで、ねばつきが落ち、格段に洗いやすくなります。
書斎に持ってきました。炊き立てご飯と、フリーズドライの味噌汁に、レトルトのハンバーグで夕食をいただきました。
登山やキャンプについて解説したホームページだと、もっといろいろと書いてあるので悩むかたもおられるでしょうが、お米がしっかり水を吸っていれば、基本的に炊飯は簡単にできるものです。
とはいえ、今回、朝、出勤前に水とお米をアルミ鍋に入れて冷蔵庫に入れ、帰宅してから炊飯ですから、時間だけはかかります。この手間がきついのですよね……。
やっぱり、通常時はパックご飯でいいかなぁ……。