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ゼンリンやgoogleマップで草野町吉木地区を確認しても、「今宮神社」を発見することができません。その代わり、若宮八幡宮の御仮屋があります。もしかすると御仮屋を、応神天皇を祀る今宮神社として、明治のころに申請したのかもしれません。あくまでもただの推測ですので、なにか根拠があるわけではありませんが……。
これまでの神社めぐりで、どうやら高良玉垂命の子が仁徳天皇で、崇神天皇の子が応神天皇であり、王朝交代は一筋縄ではいかなかったらしいことが明らかとなりました。記紀の記載とことなり、実際には縁もゆかりもない者同士です。仁徳天皇を現王朝が「聖帝」と褒めたたえるのは、位を譲ってくれた者に対する最大限のヨイショだとみることができます。
この若宮八幡宮御仮屋は、1年おきに実施される神幸祭で、神様が1日滞在してお帰りになる場所だとされています。おそらく、公式に届け出るとき、記紀の記載に従って、仁徳天皇の親である応神天皇と届け出たのでしょう。親の元に還幸するのであれば、筋としてはまったくおかしくないからです。
では、実際にここに居るのは誰でしょうか。言うまでもなく、実父である高良玉垂命であり、高良玉垂命に神器を譲ってくれた初代住吉大明神 鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず)でしょう。これが、昭和9年(1934年)に行われた若宮八幡宮の高良大神・住吉大神の祭神加列につながっている気がするのです。
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福岡県神社誌:下巻419頁
[社名(御祭神)]今宮神社(応神天皇)
[社格]無格社
[住所]三井郡草野町大字吉木字東嶋
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2020.07.26訪問)