美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

10月3日の日録

【本日の所持金:26,814円】

生活困窮者です。

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先週9月27日、鏡山神社と「鏡が池」を訪問しました。案内板にいきなり「四王寺が峰」と出てきて面くらいます。四王寺山といえば太宰府の北側にあるあの山々であり、香春岳から見ることはできません。

これはいったい……。しばらく地図を眺めながら思案して気づきました。

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山の稜線をたどっていくと、障子ヶ岳(しょうじがたけ)に行きつきます。「しょうじ」と「しおうじ(四王寺)」だったら、なまり(訛り)程度の違いといえ、どうやらこの障子ヶ岳が、鍵を握っていることがわかるのです。

とはいえ。山登りなんてろくにしたことがない身ですから、どうしたものかと悩みます。

10月3日で旅程を組もうとすると、なんと朝3時から5時までに出ないと、あとは甘木からみて北東にろくなのが回ってきません。これはどうしたものか……。

前日、「あら玉」で久しぶりにステーキを食って早めに就寝したものの、途中、トイレに起きた際、痛風の薬がどのくらい残っているかチェックしていないのを思い出しました。googleカレンダーを見ると、ちょうど3日が、前回から70日(10週)目、病院で処方箋を書いてもらって薬屋に持参する日です。

仕方がないので、まず8時半に病院に行き、診察を受け処方箋を出してもらい、門前薬局で痛風の薬をうけとりました。帰宅して、あらためて日取りと方位を考えます。

笑う人も居るでしょうが、やはり方位術は考慮しておくにこしたことはありません。何故なら、トラブル遭遇数がまったく違います。

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11時から13時までは「壬丙」、黄昏衰光、ちょっとだけ良いが、あとは衰えるばかり。仕事も恋もカネもちょっとだけいい目にあって、あとは落日の勢いという洒落にならない方位です。これを打ち消すには、丁が必要ですが、それが帰路めぐってくるのは、17時から19時までの「丁壬」、丁奇得使まで待つ必要があります。つまり、現地で最低でも17時過ぎまで、過ごさないといけません。しかもそれは死門です。清算・停止を意味します。具体的にこれが吉となるのは葬式くらいでしょうか。
他に選択肢がありません。

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モンベル | オンラインショップ | ドライサイクルパック 20

荷物を、日ごろ通勤に使っているザックに詰め込みます。ほんらいは自転車通勤用の、防水性を高め、パソコンなどを入れても濡れないように工夫された商品なのですが、ほかに持っていませんから、これに固形燃料バーナーなどを詰め込みます。

途中、ペットボトルの水を買い求めるため、いつものファミリーマートに立ち寄ると、ほかのお客さん対応でいらついていたのか、冷たい対応をされます。やはり「壬丙」は、トラブルが多いのか……。八丁峠トンネルを過ぎたあたりで、ショートメールで職場のかたのお通夜の連絡が届きました。帰り時間を調整しなければなりません。ゆっくりできないようです。

ちなみに登山中、GPSアプリを起動したままiPhoneをザックに放り込んでいたのですが、どうやら汗で衣服が濡れ、apple watchがへんな動作を指示したようで、連絡先数名に勝手に電話をするという迷惑行為が発生してしまいました。汗でぺたりと画面に衣服がくっつき、それが揺れることでいろいろと誤動作を引き起こしていたようです。これでは役に立ちませんから、袖の上から時計のベルトを巻き直します。便利なスマートウォッチも、あんまりセンサーが過敏なのは考えものです。

 

障子ヶ岳に向かう登山路はいくつかあるようですが、ネット情報で最初にヒットした、みやこ町勝山宮原地区から登山する経路を選びます。

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ネット情報では「千女房の桜」の下に数台停められる場所があるとのことでしたので、現地で駐車してみると、柿畑の一部でどう考えてもこれは民地では?という気がします。ただ、引き返してもどこに停めてよいのかはよくわからなかったため、そのまま停めさせてもらい、山をめざします。

みやこ町 千女房桜

どうやらこれが県の指定文化財となっている樹齢300年のヤマザクラのようで、染井吉野をはじめ、基本的に桜は(比較的)短命というイメージがあるだけに、これだけ生き延びているのであれば、時期になったら見事なものなのだろうと勝手に想像してしまいます。

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舗装路をどんどん登っていくと、なんと採石場に出ます。なにを間違えたのかと引き返すと、登山口を示す赤いテープを見落としていました。雨で樹木の根が洗われむき出しになった道を、どんどん歩いて行きます。

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柵があります。どうやらマウンテンバイクやオートバイでここまで来る人が居るのでしょう。

木々の向こうに、山頂が見えてきました。

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視界がひらけてきました。腰かけて休憩をとり、googleマップなどと見比べてみると、旧京都郡勝山町や豊津、さらに遠方の行橋方面まで一望できます。神功皇后の一団もこうやって国を見下ろしたのでしょうか。

休憩中、2組の登山者が下山しているのに遭遇しました。片方は若者2名で、半そでのシャツにごく軽装、ほとんど早足で駆け去っていきます。もう片方は、年金生活者とおぼしき年齢の御夫婦で「こんにちは」とあいさつをします。生活困窮者が汗まみれなのに、奥様のほうは驚いた様子でした。

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山頂に到着し、どのくらい周辺部を見下ろすことができるか、実際にこの目で確かめてみることにしました。

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香春岳から採銅所方面まで、しっかりと一望できます。京築から田川まで、ほぼすべてを一望できる位置にあるのが、この障子ヶ岳なのです。たしかにこれなら、神功皇后とその一団が、戦略上の拠点として選ぶ理由もわかります。

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城郭跡をうろうろしていると、勝山・豊津方面からの風がもっとも強く、汗がひいて心地よさを感じます。「北の丸跡」に移動し、ちょうど勝山・豊津方面を眺められる場所に、ザックを置いて陣取ります。

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テントの下に敷くグランドシートを持ってきていれば、それを敷けばよかったのかもしれません。仕方がないのでまな板とプラスチック板を置いて、その上に固形燃料のバーナーを置き、旅館などで使う青いメタノールの固形燃料でお湯を沸かします。

モンベル | オンラインショップ | カレー リゾッタ

AGF プロフェッショナル プレミアム紅茶一杯用 50本入

沸かしたお湯で、フリーズドライのカレーご飯と、インスタント紅茶をつくり、遅い昼食にしました。

食事後、食器や箸の汚れをティッシュペーパーで拭き取り、ほかのごみと一緒に、駅前のスーパーのレジ袋に詰めていきます。レジ袋はこういう使いかたもできてとても便利なものであり有料でも欲しいのですが、エコバッグを持っていないと主婦のかたからいちべつされてしまいます。なんとかしてほしいものです。

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いつもはgpxファイルをgoogleマップに読み込んで加工しているのですが、今回は高度と時刻の関係をわかりやすく表示してくれる、iPhoneのアプリ「スーパー地形」の画面のまま掲載することにしました。

 

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下山後、勝山宮原地区の八幡宮をはじめ3社、神社めぐりをしました。

 

17時10分ごろに現地を出て、322号線経由で甘木まで戻りました。

 

風呂も入らずにあわてて御霊前封筒を用意し、職場のかたのお通夜に出席し、帰宅してからザックの中身を整理します。食器やバーナーを洗い、衣類を洗濯してから風呂に入り、気が付いたら20時でした。

そうめんとひきわり納豆を夕食にいただき、この日録をまとめてから、寝ることにしました。

おやすみなさいませ。