美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

飯塚市山倉 白山神社(白山宮)


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6月28日、午前4時半まえに大雨警報が解除されました。6時に家を出て、旧嘉穂郡庄内町方面の神社めぐりにでかけました。

最初に訪問したのは、山倉地区の白山神社(白山宮)でした。クルマを近くに停めさせてもらい歩いて境内に向かいます。ちょうど裏側の車道から入った格好になり、本殿を見上げると、祭神が女神であることを示す女千木が目につき、さらに目をこらしてみるとなんと御神紋は亀甲紋でした。まさかここで出会うとは……。おもわずしみじみしてしまいます。

亀甲紋を使う系譜は、なんといっても大幡主と、その後継者(孫の婿)である大国主(大己貴)です。これだけみると出雲大社の系統か?と思われるかもしれませんが、御祭神の菊理姫命とは大幡主の長姉 天之御中主のことであることを考えれば謎が解けます。彼女もやはり、亀甲紋の系譜だったのです。

玄武 - Wikipedia

妙見菩薩 - Wikipedia

妙見信仰では、神は玄武という亀に乗った姿で描かれます。白山信仰とは、天之御中主を祀る妙見信仰の変型であるという点が理解できれば、この亀甲紋の白山宮こそ、馬鹿正直にほんらいの姿を示していることがわかるのです。

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境内に多数の石祠がありますが、なんとか「大行事」と読めるものがあって、これが福岡県神社誌でいう高木神社かな?といった具合です。ほかはどれがどれか、判別できません。ただ、場所が二手にわかれており、社殿正面向かって左手にある3社が、もしかすると須賀神社祇園様)ではないでしょうか。

スサノオ大国主、えびす様(事代主、少彦名命)という須賀神社の御祭神の組み合わせは、一見不思議ではあります。しかし、大国主が大幡主の置き換えであると考えれば、この須賀神社は、博多のお櫛田さん(櫛田神社)に通じるものだとわかるのです。おそらく、明治になって祇園社を神社として届け出るにあたり、須賀神社の名前を借りたのでしょう。そして大幡主は隠されました。

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唯一、この白山宮で残念だったのは、古い「白山権現」の扁額が打ち捨てられていることでした。

これだけの遺産であることを考えるなら、しっかりと社殿に保管してほしいものです。

最後に、正面の石段をおりて1枚撮影してみました。境内の広さや構えからみて、むかしはもっといろいろな建物があったのではないかと思われます。今後もぜひ維持していって欲しい、この神社は素晴らしい遺産です。

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福岡県神社誌:上巻348頁
[社名(御祭神)]白山神社菊理姫命、伊邪那岐神伊邪那美神
[社格]村社
[住所]嘉穂郡庄内村大字山倉字白山面
[境内社(御祭神)]須賀神社須佐之男命、大国主命少彦名命)、宮地嶽神社(勝村神、勝盛神、勝頼神)、高木神社(高皇産霊神)、稲荷神社(倉稲魂命)、天満神社(菅原神)
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(2020.06.28訪問)