久しぶりに練香を購入しました。松栄堂さんの「松濤」です。
おそらく、この商品が新発売されたころに、一度試しています。はてなブログを検索しても出てこないので、試した時期は2008年以前のはずです。
練香を販売しているメーカーさんは少なくて、大手だと松栄堂さん、鳩居堂さん、山田松さん、日本香堂(と関連会社)さんくらいでしょうか。
最初は複雑な香りがします。やがて、涼しげな香りが現れ、最後は沈香の焦げた甘い匂いで終わります。じつは、過去に試したことがある製品は数種類しかありません。あまり偉そうなことを書くと、鼻のわるいのがバレそうですが、ふだん沈香の刻みを楽しんでいるのとは違う、人智の妙とでもいうべき、奥深い重い香りが楽しめます。
ろうそくを熱源として使うこの香炉も、購入して10年以上経ちました。いまはどこのメーカーも電気式香炉がお勧め商品になってきており、火を使うこの製品はすでに時代遅れとなりつつあります。しかし、豆ダルマサイズのろうそくは、15分もあれば消え、いつまでも加熱し続ける心配はなく、逆に安全なのです。