美風庵だより

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宮若市黒丸 高木神社


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福岡県神社誌には、御祭神が大山祇命外2柱とあるのに名称は「高木神社」です。
どうもわかりにくいこの組み合わせを、実際に訪問して確かめてみたいと思っていました。

現地を訪問すると、ラミネート加工された案内書きが社殿に画鋲で貼り付けられていました。
それを読むと、御祭神は高皇産霊神(高木大神)と大山咋大神とされています。
(大山祇はどこに?)と思いつつ案内書きを読み進めると、もともとこの地は、観世音寺の寺領であり、日宋貿易を支えた「金生封」という場所だったようなのです。現在も宮若市金生という大字名はありますが、当時はもっと広い範囲を示していたのでしょう。

そこに観世音寺別当が山王宮(日吉神社)を勧請して地域の守り神としたのが発端のようなのです。大行事山王免という地名があるそうで、大行事という単語からもわかるとおり、観世音寺により勧請された山王宮への信仰は、後世、英彦山信仰で上書きされていきます。
そして、明治になり高木神社と定められ、その際に、大山祇を祀る山神社と天神さんを合祀したとのこと。社殿向かって左側の大きめの祠には神牛像が置かれており、おそらくこれが天神さんでしょう。山に並ぶ3つの石祠が、山神社に違いありません。
神牛像が奉納された天神さんであれば菅公を祀る天満宮と案内書きに書かれていてもよさそうなのですが、あくまでも天神さんです。案内書きの執筆者は、意図的に天満宮と読ませないように言葉を選んでいます。すると、この天神とは、大山祗と一緒に領国を経営され、大山祗の子 大己貴(大国主)を後継とした埴安命(大幡主)でしょうか……。

 

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福岡県神社誌:下巻398頁
[社名(御祭神)]高木神社(大山祗神外2柱)
[社格]無格社
[住所]鞍手郡中村大字黒丸字久善
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2020.06.02訪問)