美風庵だより

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「フェスタサマーミューザKAWASAKI2020 東京交響楽団 ベートーヴェン生誕250年~秋山和慶の「田園」&「運命」~」

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7月30日、ミューザ川崎で「サマーミューザ2020」を聴きました。
 
コロナウィルスの影響により、予定していた演奏会がどんどん中止になり、なんと昨年12月14日の「名曲全集」以来の演奏会となってしまいました。最後がミューザではじまりもミューザなら縁起がいいでは……なんて話にはなりません。半年も演奏会に行けないというのは、いくら貧乏でもつらいものです。
今日の演目は「田園」と「運命」です。当初、別の会場で行われるはずだった演奏会が見直され、ミューザ川崎での開催に変更されました。おかげで日程が1日繰り上がり、日帰り弾丸旅行しか選択肢がなくなってしまったのですが……。
 
演奏会の前にプレトークが20分行われ、評論家の奥田昌道さんと秋山さんの二人が舞台に登場して、曲目の見どころや演奏するときの姿勢について会話を繰り広げます。秋山さんが「スフォルツァンドをはっきり出さないとベートーヴェンらしくならない」旨の発言をされます。その前段に「その作曲家らしさを大事にしないといけない」とも。

ところで、きょう指揮したのは? 秋山和慶回想録

ところで、きょう指揮したのは? 秋山和慶回想録

 

秋山さんは文化功労者選出記念出版の回顧録で、「指揮者が目立たず、オーケストラが素晴らしい演奏をすること」が理想だと語っています。本物のプロ職人だから言える発言なのですが、どうしても客はスタア性を求めてしまうのも事実です(まぁ、スタア性で売ってる連中も多数存在する世界ではあるのですが)。凄い指揮者なのに、なぜか地味に思われてしまうのは、そのあたりに理由がありそうです。

ほぼ日刊サマーミューザ2020オンライン 8/1日 第8号 | バックステージ・ニュース

(上記ブログに、カーテンコールの模様が残されています)

この日、楽団員が帰った後も拍手は鳴りやまず、秋山さんが舞台に戻ってきて礼をされているのがみえて、私も椅子から立ち上がり、拍手をおくりました。
 
この日演奏された「田園」と「運命」は、秋山さんのいう「ベートーヴェンらしさ」を共有しつつも違う世界の曲で、マーラーにしてもベートーヴェンにしても、よくもまあここまで違う曲が出来上がってくるものだと感心するほかありません(ブルックナーは彼ら二人に比べるとはるかに同じ世界にとどまっています)。

その曲想の違いを描き分けながら、素晴らしい演奏を聴かせていただいたことに感謝しつつ、半年(以上)ぶりのミューザ川崎を去ることができました。

次回は、8月8日の九響との演奏会です。こちらも「運命」が演奏されます。九響がどう料理するか、東響にはまだ勝てないとなるか、四つ相撲になるか。楽しみに待つことにします。

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2020 東京交響楽団|フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2020

フェスタサマーミューザKAWASAKI2020
東京交響楽団
ベートーヴェン生誕250年~秋山和慶の「田園」&「運命」~
 
2020.7.30(木)15:00開演
(14:00開場/14:20~14:40プレトーク
 
指揮:秋山和慶(東京交響楽団桂冠指揮者)
ベートーヴェン交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン交響曲第5番「運命」

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