松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

7月13日の日録

【本日の所持金:33,071円】

生活困窮者です。

朝、いつものように自転車のタイヤを触って空気の入り具合を確認しました。
多少、柔らかくなった(空気が抜けてきた)感じがしたため、いちど家に戻り空気入れを持ってきて、タイヤに空気を増し入れしました。と言っても、ポンピングは2,3回ほどで、たいしたことはありません。
前回は5月13日に、新しい口金と交換した際なので、2か月でもほとんど空気圧を保っていることになります。やっぱり米式バルブアダプターは効果絶大です。

昨日、親戚宅に持参する線香を購入しました。或る比較的大きめの仏具店で購入したのですが、驚くほど陳列している商品の種類が減りました。陳列から消えたのは、高額商品です。以前なら棚の一番上にあった伽羅使用をうたった高額線香が軒並み消えています。

仏壇・仏具屋業界もだいぶ厳しそうです。

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業界最大手のはせがわも、業績はおもわしくありません。むかしは200万、300万の金仏壇がふつうに売れていた時代もあったのでしょうが、もうそういう時代ではありませんしね……。

こうなった原因はいろいろあるのでしょうが、確実なのは地元で一生を過ごすひとが減ったことにある気がします。故郷を離れ、全国転勤ありの企業に就職すれば、でかい仏壇を引っ越しのたびに動かすわけにはいきません。いきおい、コンパクトサイズのものが選ばれ、豪勢な金仏壇は敬遠されるようになります。

まだ実家に仏壇があって「自分たちも置かないといけない」という意識がある世代は、家具調仏壇とかモダン仏壇と言われるものを選択するのでしょうし、ちょうど10年~20年前が、そういう時代だった気がします。ところが、その世代すら高齢化してしまい購買層から外れてしまうと、もう「仏壇をだれが買うのか」という状況になってしまいました。

仏壇が売れなければ、それに付随する業界、たとえば線香屋の市場もどんどん縮小していきます。線香屋もひろい意味での香りを扱う企業として転身できていれば、そこまで影響はないのでしょうが、やはり仏壇線香が主力ですから、今後、先行きは厳しいと思われます。

いずれ、富裕層を相手にした工芸品として生き残るほかはないのでしょう。