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長い参道が印象的な神社です。
境内に「植木発祥の地」の石碑があります。
境内は思いのほか広く、翼廊の一部と思われる建物が残存しています。どうも長い歴史の中で、様々な付属建築物が失われていったようです。敷地内にある集会所(諏訪公民館)も、おそらく以前は社務所かなにかだったのでしょう。
社殿を見上げると、輪宝紋があります。
御承知のとおり、諏訪大社といえば梶紋であり、大幡主(神皇産霊神)・大国主の一党ならではの「植物」を印とします。ところがここは輪宝紋がついている……。どうやら建御名方(たけみなかた)は明治の神仏分離の際にあてはめたようで、あくまでもほんらいの御祭神は、諏訪大明神(普賢菩薩)だったのではないかと思われます。むろん、その背後にある建御名方も意識されてはいるでしょうが……。
最初からここに祭祀があったのではなさそうです。福岡県神社誌に記載があるとおり、万寿年間(1024年~1028年)に竹野荘司末成が創建し、この地に持ち込んだものなのでしょう。
神社を取り巻くように、観音堂など複数のお宮があります。これも、神仏習合時代の名残と思われ、元はいまよりもはるかに立派なお宮だったことが偲ばれるのです。
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福岡県神社誌:中巻235頁
[社名(御祭神)]諏訪神社(建御名方神)
[社格]村社
[住所]浮羽郡水分村大字殖木字諏訪内畑
[境内社(御祭神)]印鑰神社(宇多大根命)、木神社(句句廼馳神)
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(2020.04.18訪問)