松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

5月17日の日録

【本日の所持金:43,080円】

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16日は朝から晩まで仕事に行った。どうせ雨でお出かけもままらなかったし、残業代を心おきなく請求できるたぐいの仕事なので、コロナ不況で含み損の赤貧的には、むしろ感謝しないといけないのだが。
17日は、13時過ぎから仕事だったので、午前中、神社めぐりをする。

とうとう、旧吉井町まで自転車でたどり着いた。行きと帰りで経路が違うのは、そのまま往復すると帰りが登り坂となるため迂回したのである。むろん、人生下り坂、貧乏転落まっしぐらの赤貧にとって登り坂なんておそれ多くて渡れないということもある。

緑の印はおおよそ10分おきに自動的につけてくれる座標なのだが、旧大福村に向かう途中のゆるい下り坂と、筑後川沿いでやたらと間隔がひらいているのは、下り坂だったり平坦だったりスピードが出る区間ということである。

帰宅後、汗のついたズボンと服を洗濯しつつ、流しとトイレに重曹クエン酸を振りかけて掃除をする。終わってから神社めぐりの文章を作成する。あいかわらず株の含み損と投資信託の含み損がすごい。まだまだ元の生活には戻れそうにない(とほほ)。

6月27日 中部フィル創立20周年記念コンサート延期のお知らせ | 中部フィルハーモニー交響楽団

いくらなんでももうそろそろ航空券の手配をせねばと思っていた矢先、なんと中部フィル20周年記念演奏会が延期となった。なかなか厳しい……。

 神社めぐりの文章をまとめつつ、久しぶりに朝比奈さんと新星日響のグラズノフ交響曲第8番を聴く。もともとこの録音は「悲愴」を目当てに購入したもので、世評は間違いなく「悲愴」のほうが高いはずである。グラズノフはどうもぴんとこないことが多いのだが、朝比奈さんの演奏だとしっくりくる。じつに美しい。メロディーに朝比奈さんの呼吸があっていて、せこせことした雰囲気がないからだろう。朝比奈さん、そして存命のかただと秋山さんがそうなのだが、曲を素直に聴かせてくれる指揮者が本当に減った。音楽大学の数は増え、教育は充実しているはずなのに、どうしたことだろうかとたまに考えてみるが、赤貧ごときに答えがわかるはずもない。

グラズノフも演奏次第でこんな立派な曲に聴こえるのかと驚く一枚である。赤貧が手に入れたころよりだいぶお値打ちになっているようなので、ぜひ、買ってみてほしい。