美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

久留米市大善寺町夜明 夜明神社


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googleマップを確認しながら大善寺小学校を目印に歩いて行くと、夜明神社に到着しました。社殿の横に、立て看板のある大木が見えます。近づくと、道首名の塚でした。

柳川市大和町鷹ノ尾 印鑰神社 - 美風庵だより

三井郡大刀洗町三川 印鑰神社 - 美風庵だより

朝倉郡筑前町赤坂 五社神社 - 美風庵だより

道首名については、すでに印鑰神社を取り上げた際に取り上げました。彼を祀る塚が、なんと大善寺にあるのです……。

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そしてこの神社も、御神紋は五三桐紋です。大善寺町藤吉の天満宮と同じなのです。

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これはもしかすると、もっと共通点があるかもしれない……。そう感じて、境内を一周すると、なんとお稲荷さんがあります。

小さな石祠や御祭神は異なるものの、(1)御神紋は五三桐紋(2)お稲荷さんの存在(3)夜明は武内宿禰(=筑紫君・玉垂命)が祀られており、藤吉は仁徳天皇(玉垂命の子)が祀られているという共通点があり、徒歩数分の隣の集落同士ということを考え合わせれば、おそらくここが本社で、藤吉は分家という解釈も成り立つのです。

赤貧は、玉垂命を完全に抹消できなかった記紀の編集者が、仮託先として求めたのが武内宿禰と理解しています。内宿禰内大臣)と一段格下に表記することで、崇神王朝の権威を高めるために利用されました。そんなわけでまず武内宿禰と書かれていれば、赤貧は玉垂命の存在を疑います。

印鑰神社のもう一人の御祭神である宇太乃大称奈(うだのおおねな)が、夜明神社の祭神の中にもみえます。ここでわかるのは、道首名と宇太乃大称奈はおそらく同じ一族だろうということです。なにも接点がない存在ではありませんでした。

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それにしても、国土地理院の地図を眺めていると、妙な気分になります。「夜明」「中津」という地名があって、夜明神社には玉垂命(厳密には仮託された武内宿禰)が祀られ、その隣の集落には若宮橋があって仁徳天皇を祭神とする神社がある……。

御塚・権現塚古墳 - Wikipedia

そしてなんといっても、大規模な古墳の存在が気になります。

ここまで考えてみて、在る存在を思い出しました。

その存在を再確認するため、大善寺玉垂宮に向かうことにしました。
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[福岡県神社誌(抄)]下巻23頁
[社名(御祭神)]夜明神社(大国主命、宇多大采名命、武内宿禰倉稲魂神菅原道真公)
[社格]村社
[住所]三潴郡大善寺町大字夜明字高倉
[摂社]首名社(道君首名)
[末社]稲荷社(倉稲魂命)、合併社(天神各地に散在せしものを合併せしもの)
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(2020.02.15訪問)