松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

4月20日の日録

【本日の所持金:15,253円】

生活困窮であることをこの日記で日々訴えていたためか、なんとお米をいただくことができた。

いただいたお米をさっそく炊飯器で炊く。炊き上がったらタッパーを用意して詰める。全部で12個できた。冷凍庫の半分ほどが埋まった。

世の中には、炊き立てのご飯しか食べないというひとがけっこう存在する。余ったご飯は棄てるというひとすらいるのに最初は驚いた。しかし、赤貧より一回り下の世代と会話をしていると、かなりの確率で耳にするため、もしかすると今はそれが常識なのかもしれない。

赤貧は家族全員が揃うのは21時以降が当たり前の多忙で貧しい家庭で育ったせいか、炊き立てじゃないと食えないなんて寝言はとうてい言えなかった。ガス釜でまとめて炊いたご飯を、竹のカゴに移して、天井につるしておく。そこから自分の食べる分をとりわけ、お茶をかけたり、おじやにしたりするのが当たり前だった。

すでに保温機能つきの電気釜は登場していた。一度誰かが買ってきたことがある。しかし、いくら多忙で貧しくても保温したご飯の異常なべちゃつきぶりに全員が閉口し、親戚宅に押し付けた。赤貧の家が電気釜になるのは、祖母が入院する直前、赤貧が高校生だったころである。ガス釜と竹カゴ生活は毎日、祖母が家に居るからできたわけで、誰も居ない時間帯ができてしまうと、衛生面を考えれば、昔のような真似はできない。電気釜で、なるべく残さないようにご飯を炊くのが当たり前となった。やがて、誰が教えてくれたか「冷凍するとよい」という話があって、余ったご飯をタッパーに詰め、おじやにして食べるようになった。

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基本的な志向はいまも変わらない。鶏肉や牛肉を煮る。そこに玉ねぎなどの野菜を加えてさらに煮立てる。冷凍ご飯をタッパーからどんと投入する。ご飯がほぐれて沸騰してきたところで火を止める。最後にミヤジマやヒガシマルのうどんスープを加えて、かるくかき混ぜる。ここで味見して、必要に応じて塩や醤油を足す。

ポイントは、ご飯の粒が壊れやすく(糊になりやすく)なるため、スープの素は最後に入れる点だろうか。かき混ぜるのは、火を止めた後。そして、汁気たっぷりにすることである。「吸い物の具がごはん」くらいの感覚でちょうどよい。汁2:ご飯1で作って、器を用意してよそいはじめるころには、汁1:ご飯0.8くらいになっている。時間差を計算しておかなければ、美味いおじやにはありつけない。おじやは味のついた具の入ったおかゆ、くらいの感覚でちょうどよい。

しょうじき、炊き立てご飯を尊ぶ風潮がどうもわからない。

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仕事場で探し物をしていたら頭をぶつけ、メガネを落としたら鼻当てがとれてしまった。帰路、メガネ屋で鼻当てとねじを交換してもらう。調べると2011年につくったもので、これまで2度、これで免許更新に行っている。次の更新は来年である。さすがに免許更新前には、新しいものをつくっておかないといけない……。ちなみに鼻当ての交換代は600円であった。

外出自粛要請下、書棚などの整理をしていると、腹筋を鍛えるための道具がでてきた。後ろに写っている腕立て伏せの道具は、プッシュアップバーというそうである。日記を調べると、2014年10月に買っている。自転車で足は鍛えているが、腕や腹の筋肉を使うことはまったくしていないので、こういうので健康維持をはかる必要があるかもしれない。まぁ、おカネないしね。