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前回、2019年8月に訪問したときは、月姫が何を指すのかよく理解していなかったのですが、おそらくは天細女(あめのうずめ)、つまり豊受姫の別名ではないかと考えるようになりました。
大山祗の別名が月読命であり、その娘が罔象女神(みずはのめ)で、罔象女神の子が天細女(あめのうずめ)という関係をみれば、まさに月神・月姫なのです。
となると、ここにあるのは神宮で言えば外宮ともいえるわけで、この周囲のどこかに、内宮に相当するお宮が存在するのかもしれませんし、もしかすると、荒れ放題の一軒家に、内宮に見立てた祭祀があったのかもしれません。
年末に除草作業が行われたのでしょうか、8月のときと違い、建物に近づくことができました。「御用のかたは**宅へご連絡ください」といった張り紙があるところをみると、どうやらここは神社ではなく、個人の邸内社か新宗教のたぐいなのかもしれません。
ただ、一点この解釈で行くなら気になる点があります。蔦紋です。事代主(えびすさま)が豊玉姫から受け継いだ紋章であり、さらに遡ると海神 豊玉彦にたどり着きます。この系譜と天細女(あめのうずめ)の系譜が交わる接点は、そうとう後代になってしまうのです。
蔦紋をつけたお稲荷さんをどう解釈するか。まだまだ考えないといけないようです。
それにしても、荒れ放題ではあっても、高校や保育所のすぐ近くに、こんな濃厚な信仰があるとは……。底知れぬ古い町です。
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[福岡県神社誌(抄)] 記載なし(発見できず?)
[社名(御祭神)]?
[社格]?
[住所]?
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.08.10訪問/2020.02.01再訪)