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福岡県神社誌によれば、御祭神のうち大己貴命は無格社大行事社、彦火火出見命は無格社龍神社を合祀したものとのことです。隼鷹神社(はやたかじんじゃ)としてのほんらいの御祭神は、高皇産霊神ということになります。
社伝では、仲足彦(仲哀天皇)が熊襲征伐の際天神地祇を祀った際、高皇産霊神が鷹の姿で現れ、北に向かって飛び去ったとのこと。その後、神功皇后が高皇産霊神の霊を祀り、鷹を御神体として納めたのがこの神社とされています。
熊襲征伐の必勝祈願に熊襲の象徴である「鷹」がやってきたというのは、少々あんまりなこじつけに思えます。おそらくここは素直に、「鷹」=天之忍穂耳とその関係者が支配した土地であったと考えてよいのではないでしょうか。
むろん、羽白熊鷹(注 日本書紀では羽白熊「鷲」です)が、いまは消滅した第3勢力であり、仲足彦が高皇産霊神を信仰する勢力の支援を得て羽白熊鷹を追い詰めたと理解すれば、しっくりこないこともありません。
北九州市門司区大里戸ノ上1丁目 御所神社・熊鷹稲荷神社 - 美風庵だより
北九州市門司区大里戸ノ上1丁目 御所神社・熊鷹稲荷神社(再訪) - 美風庵だより
しかし、羽白熊鷹とはいったい誰なのでしょうか……。
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[福岡県神社誌(抄)]中巻200頁
[社名(御祭神)]隼鷹神社(高皇産霊神、大己貴命、彦火火出見命)
[社格]村社
[住所]三井郡三国村大字横隈字天神木
[境内社(御祭神)]事代主神社(事代主命)
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(2020.01.11訪問)