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神社めぐりをはじめた最初のころに訪問した柳瀬玉垂宮を再訪しました。
福岡県神社誌の当該部分をあらためて読み返すと、明治に神社となるまで、ここに祀られていたのは柳瀬大菩薩・春日大明神・住吉大明神であったことがわかります。この柳瀬大菩薩を、玉垂命として理解し、その別称である武内宿禰を御祭神として届け出たと考えます。
玉垂命と武内宿禰は別人なのですが、記紀では前王朝の主である玉垂命(=筑紫君)を公然と記載できないため、武内宿禰に仮託して物語を進行させる手法がとられています。
実際には、五三桐紋が御神紋であることからもわかるとおり、柳瀬大菩薩とは玉垂命の妃である神功皇后であり、この柳瀬の地は、神功皇后に縁がある土地のひとつだということがわかるのです。つまり、神功皇后の伝承地であることを隠すべきなにかがあり、夫(の影武者扱いの)武内宿禰が御祭神とされているわけで、この点をしっかりと探っていかなければなりません。
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[福岡県神社誌(抄)]中巻226頁
[社名(御祭神)]玉垂命神社(武内宿禰、春日大神、住吉大神)
[社格]村社
[住所]浮羽郡柴刈村大字八幡字西内畠
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.12.28訪問)