美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

朝倉市長田 日吉神社(山王宮)


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )

 

f:id:bifum:20191207142353j:plain

f:id:bifum:20191207142412j:plain
f:id:bifum:20191207142448j:plain

9月に旧朝倉郡ひなしろ村の神社を訪問しました。その際、熱射病でつらかったため訪問を断念した神社がありました。
12月になりずいぶんと涼しく(寒く?)なったので、あらためて経路を調べて、訪問してみることにしました。
福岡県神社誌では「日吉神社」となっているため、大山咋(大物主・佐田大神)を祀る神社なのだろうと思って現地を訪問したのですが、なんと国常立命(大幡主)と大己貴(大国主)と応神天皇という顔ぶれです。仏堂や石祠が複数存在する、銀杏が散らかりまくった境内をぐるりと見渡しながら、いろいろな信仰が混然と混ざり合った結果なのだろうと考えました。
まず、この甘木朝倉の地は大幡主から大国主に支配が引き継がれた土地であることは間違いないところです。多数の田神社(天神社)・蜷城の美奈宜神社・弥永の大己貴神社の存在が、そのことを示しています。そして、天之忍穂耳が英彦山で高木大神(高皇産霊神)と手を結ぶに至った経路のひとつでもあるわけで、天之忍穂耳の実子である大山咋にも縁がある土地なのです。
そう考えていくと山王宮という社名がすべてを物語っているといえるでしょう。この神社の前を流れる桂川には荷原川が流れ込みます。大山咋が治めた土地の下流なのです。この地を治めた(山の)王を祀る神社と素直に読んでよいと思います。
すると異質なのは応神天皇のみなのですが、これは後世のどこかで八幡信仰が合祀されたのでしょう。
それにしても気になるのはしめ縄の竹は折れるわ境内は荒れているわという状況で、集落の戸数はあるはずなのですが、あまり大事にされていない印象を受けました。建物の内部や鳥居はきれいなので、数年前までは熱心な奉仕が行われていたものと思えるのですが……。

----------------------------------------
[福岡県神社誌(抄)] 下巻413頁
[社名(御祭神)]日吉神社(国常立命大己貴命応神天皇
[社格]無格社
[住所]朝倉郡蜷城村大字長田字下長田
[境内社(御祭神)]記載なし。
----------------------------------------
(2019.12.07訪問)