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福岡県神社誌では、三井郡立石村大字吹上に「吹上神社」があるということになっています。ところが、googleマップとゼンリンをいくら眺めても吹上神社なる神社は存在しません。そのかわり大通宮があるので、試しに訪問してみました。
現地を訪問して拝殿内にあがらせていただくと、福岡県神社庁名義の感謝状に吹上神社と記載がありました。地元では大通宮と呼ばれているが、公式には吹上神社ということで間違いないようです。
御神紋は、矢車紋と十六菊紋の両方が用いられています。大幡主は「幡を立てて大いに戦った」ことを示す名前とされているため、武器である矢を御神紋に使用するのは、理由のあることだとわかります。鳥居の扁額にある菊紋のほうが気になるのですが、大幡主の存在を隠そうとする意図があるのでしょうか……。
境内には淡嶋宮と天満宮があります。福岡県神社誌には古宮神社があるとされていますが、発見することができませんでした。ただ、天満宮と彫られた石板が新しく、もしかすると、祭神の上書きが行われたのかもしれません。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻204頁
[社名(御祭神)]吹上神社(国常立命)
[社格]村社
[住所]三井郡立石村大字吹上字村園
[境内社(御祭神)]古宮神社(不詳)
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(2019.11.16訪問)