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御祭神のうち、埴安姫は明治になって合祀されたものと、福岡県神社誌にあります。埴安姫は大幡主の妹であり、大山祗とのあいだに、大己貴(のちの大国主)が生まれます。
のちに、スサノオが活躍する八岐大蛇(やまたのおろち)伝承において、埴安姫は金山彦の妃のひとりとなります。大山祗は埴安姫を金山彦に奪われ、スサノオは金山彦から娘(奇稲田姫:くしなだひめ)を手に入れたわけです。
正面からみて、天満宮社殿の右脇に、田神宮としてべつに埴安姫がいまもお祀りされています。菅公よりもはるかに歴史的な意味がある存在のはずなのに、風化すると扱いもこうなるのか……といった感じです。
全国居合道連盟九州支部の手により、神社内に林崎武道神社が併設されています。
(林崎って誰?)と思いgoogle先生で検索すると、
山形県に居合神社というのがあります。
篠隈の武道神社も居合道の祖を祀る神社のようです。ただし、現地の案内板によれば、坂上田村麻呂がスサノオを武神 林崎大明神として祀ったことに拠るとあり、どうやら見解がわかれているようです。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻17頁
[社名(御祭神)]天満宮(菅原神、埴安姫命)
[社格]村社
[住所]朝倉郡夜須村大字篠隈字谷頭
[境内社(御祭神)]田神社(埴安姫命)
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(2019.11.2訪問)