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大刀洗町鵜木地区に村社天満神社があると福岡県神社誌に記載がありました。
ゼンリンをみて、てっきりここだろうと見当をつけてほかの神社に行ってしまったため、今回、あらためて訪問することにしました。
鳥居の扁額には「天満宮」とあります。手洗い場には、なつかしい手動のポンプが備え付けられており、しかもちゃんと動くのに感激です。だいたいこういうのは取り付けるところまではよいものの、何年かするうちに手入れが行き届かなくなり、動かなくなったまま放置されるのが常ですから、いかに地元のかたがこの神社を大事にされているかが、わかろうというものです。
福岡県神社誌の記載では、境内に忍骨命神社があるとのこと。画像手前が「社日神」の石碑で、一番奥の石祠がおそらく神社誌の忍骨命神社でしょうか。石が痛んでいて、判別できませんでした。
天満宮だから梅鉢紋なのだろうと社殿を見上げると、鬼瓦が梅鉢紋には見えません。神社誌では、菅公を祀る神社があって、そこに高木大神(高皇産霊神)が合祀されたというふうに読めるのですが、境内に天之忍穂耳を祀る神社があることも考え合わせると、さきに高木神社があり、そこが菅公で上書きされたと考えられるのです。
ただ、一点気になるのは、福岡県神社誌では無格社天神社を明治44年(1911年)に合併許可とあり、天神社の祭神が高木大神だとされていることです。高木大神を祀る天神社?ちょっと想像しがたいお宮です。もしかすると、大幡主の存在が消去されたあとに高木神社となって、さらにこの天満宮に合祀されたのではないでしょうか。
付近で畑の手入れをしていた第一村人に尋ねたところ、「そがんこつは私はしらん」とのことでした。ほかの資料を探す必要がありそうです。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻196頁
[社格]村社
[境内社(御祭神)]忍骨命神社(記載なし。)
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(2019.10.13訪問)