美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

朝倉郡筑前町東小田 若宮神社


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江戸時代の資料では、神武天皇を祀り、菅公を相殿に祀っているとされていたそうです。福岡県神社誌では、仁徳天皇応神天皇、菅原神とありますので、この神社も御祭神の付け替え(上書き)が行われてきたようです。少なくとも、いまの配神では、八幡宮の変種とみなせます。

境内に石祠が多いのも特徴です。ざっと赤貧が数えただけで5社あります。正面向かって右端の石祠には「大国主」と書かれた勧請板が入っていましたので、これが福岡県神社誌でいう出雲社のようです。あとは、どれもよく眺めてみるのですが、手掛かりがありません。菊水紋と思える彫り物がされている石祠が2社あるのですが、菊水紋を使いそうな神様がぱっと思いつかないのが現状です。

もっと勉強しないといけませんね……。

ただ、ざっと福岡県神社誌をはぐりながら現地で考えたのは、出雲社(大国主)、八雷社(豊玉彦)、須佐社(スサノオ)、金刀比羅社(大山咋)、大神宮(天照大神卑弥呼)と、大幡主になんらかの縁があった顔ぶれなのです。すると、江戸時代までは神武天皇を祀る神社であったという現地案内板のほうが、真実味を帯びます。

本当に存在した神武天皇は大幡主の姉の子だからです。

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おそらく、これはまずいと気づく者が居て偽装を命じたか、流行にのってほかの神社の祭祀で上書きされたかなのでしょうが、結果として、周囲を取り囲む境内社と本殿の御祭神の関係が見えにくくなり、逆に考えさせてしまう結果となりました。

ここは、いっけんは八幡宮の変種にみせかけて、その内実は、神武天皇と大幡主の縁者を祀る神社でした。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻17頁

[社名(御祭神)]若宮神社仁徳天皇応神天皇、菅原神)

[社格]村社

[住所]朝倉郡夜須村大字東小田字宮小路

[境内社(御祭神)]須佐社、金刀比羅社、大神宮、八雷社、出雲社

[摂社]熊野神社天満宮
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(2019.10.12訪問)