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久留米市北野町八重亀地区をゼンリンで調べ、金島小学校の近くに天満神社があるのを発見して、訪問しました。境内社に水神さまがあるはずなのですが、みあたりません。戦後、再度分祀したのでしょうか。それとも、本殿に合祀したのでしょうか。
拝殿と一体となった覆屋で、本殿そのものをまるごと保護する手法は、時々みかけます。赤貧の生まれ在所ではこのような文化をみることがなかったため、同じ福岡県内でも筑豊と筑後はほんとうに違うものだと感じます。
渡殿に相当する場所に、「およど」の看板が置かれていました。
甘木に住みはじめたころ、地元のかたが「およど」と言う意味が理解できませんでした。子供のころ「おこもり」と称して大人が神社で夜通し酒をかっくらっているのは記憶にあり、夜中に何度か酒と肴の差し入れをもって顔を出した記憶はあるのですが、あれは新米の収穫後に行うものでした。
7月に行うものと知って、驚いた覚えがあります。
赤貧が高校のころには、いつのまにかおこもりは廃止されました。年寄りは何月何日とむかしから決まっている日を譲りませんし、夜中じゅう酒飲みでは、勤労者は翌日の仕事に差し支えます。酒気帯び運転で逮捕されるかもしれません。やがて、風習そのものがなくなってしまいました。
古い風習をしっかりと伝えようとしているのは、ほんとうに素晴らしいことです。そこには、日を譲ったり、ある程度の妥協はあるのでしょうが。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻168頁
[社名(御祭神)]天満神社(菅原神)
[社格]村社
[境内社(御祭神)」水神社(罔象女神)
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(2019.09.28訪問)