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ゼンリンと福岡県神社誌を見比べていたところ、以前訪問した天満宮のほかにも、久留米市北野町金島に天満宮があるのに気づき、訪問してみました。
石でできた本殿には梅鉢紋があり、なかの御神像は笏を持った男性像があります。菅公でしょう。ゼンリンとgoogleマップを見比べながら自転車をこいだのですが、道を間違え、行き止まりに迷い込んでしまい、その場で縄をあんでいた第一村人のかたに場所を教えていただきました。
「甘木から自転車?あんた免許もたんの?」と驚かれましたが。
社殿の裏手に、2社、境内社がありました。画像左側がお稲荷さんで、右手が若宮とされています。お宮のなかに「稲荷若宮改築記念」とあり、稲荷の若宮?と最初おもったのですが、おそらく、間に「・」を打っていないだけだと思います。
お稲荷さんの御神像は、豊受姫の姿ではなく、稲穂を肩にかけた老人の木像で、倉稲魂神としてよく知られる姿です。木札に宝暦の年号がありますので、1750年代の作……にしては、あまりに保存が良すぎるため、もしかすると宝暦年間に勧請されたお稲荷さん、という意味かもしれません。
若宮のなかの御神像は石造のものですが、木札の「本社御」の部分までしか読めません。仮に「本社の御子」であるとするなら、菅公のお子さんにしては公家さんぽさがありません。どちらかといえば武神のつくりです。
ここはほんとうに最初から天満宮だったのでしょうか?
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[福岡県神社誌(抄)]下巻420頁
[住所]三井郡金島村大字金島字榊
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.09.28訪問)