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福岡県神社誌によれば、御祭神のうち高皇産霊神と倉稲魂神は明治45年(1912年)に合祀されたものとのことで、ほんらいの御祭神は、菅三品眷属神ということになります。
管三品とは、菅公の孫 菅原文時のことです。これだけなら菅公の孫を祀る神社なのか、と思えるのですが、さらに「眷属神」という言葉がついています。眷属というからには部下や使いといった意味があるため、孫のさらに部下という判りにくい御祭神です。
これが誰を示すのかを想像するのは今後の課題として、少なくともひとつわかることは、菅公そのものを祀らず、部下を祀ることで格を高める(安売りをしない)神格化が行われてきた証左が、この神社だということです。
なかなかひろい境内に、二階建ての楼門まであり、拝殿と覆屋が一体となって、本殿が守られている構造をみると、「眷属(部下)でもこの(豪華な)扱い」とすることそのものに意味があったのでしょう。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻197頁
[社名(御祭神)]老松神社(菅三品眷属神、高皇産霊神、倉稲魂神)
[社格]村社
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.09.21訪問)