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平成3年(1991年)に台風で倒壊し、その2年後にコンクリート造りで再建されたとのこと。建物に残った過去の痕跡を眺めることができないのは、残念というよりほかはありません。
大刀洗町史を確認したところ、もともとは末社が3社あったそうです。その一つであった天満神社を明治43年(1910年)に合祀して、イザナミと菅公が祀られる神社となったとあります。
ところが、現地で社殿内を確認させていただくと、女神像が2柱あります。神様は3座です。
熊野神社は、イザナギとイザナミが派手に別れ、イザナミと新しい夫(速玉男)と離婚の手引きをした仲介役(事解男)が祀られているのが、御祭神の基本形です。男2人と女1人が祀られることになります。
もし菅公の御神像を本殿に引き継いでいなかったとしても、女・女・男の構成は、もうひとりが誰なのか、簡単には判りそうにありません。
ただ、造形をみていると、真ん中の女神像は神功皇后ではないか、という気がしてくるのです。
むろん、これは勘で、なんら確証があるわけではありませんが、末社が複数存在したということですから、もっと調べてみる必要はありそうです。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻194頁
[社名(御祭神)]熊野神社(伊弉冉命、菅丞相)
[社格]村社
[住所]三井郡本郷村大字春日字村園
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.09.14訪問)