松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

自転車が戻ってきたのでお譲りした話

10月31日、警察署から電話があり、8月に盗まれた自転車が発見されました。
警察署に出向き、現地から回収してきた自転車と久しぶりにご対面しました。
もともとあちこち錆ががきていたのですが、3か月ほど雨ざらしになっていたらしく、さらに各所に錆がきています。
2台あってもしょうがありませんし、粗大ゴミに出せば手数料をとられます。
マンションのロビーに「ゆずります」と張り紙したところ、さっそく他の階のかたがみえられたので、鍵をお渡ししました。どうやら、お子さんの通学自転車に使うようです。
 
駐輪場で見かけないため、どこかに持って行ったのだろうと思っていたところ、7日、赤貧の前の自転車が駐輪されているのを見かけました。近づいてよく見ると、タイヤが新品になっており、前輪ブレーキのゴムも交換されています。

細かい部分がきれいに清掃されているのをみると、どうやら点検に出していたようです。
 
盗まれていなければ数万円を出費せずに済んだわけで、せめてもの救いは、消費税増税前だったことくらいでしょうか……。
 
しかし、あらためて前の自転車と今度のアルベルトを比較して思うのは、鉄フレームの内装8段変速の前の自転車のほうが、もしかすると物はよかったかもしれないということです。物価があがっているのに同じくらいの値段のものを買えば、実質的に格下を買うことになるのですが、おそらく丈夫さ以外は、前の自転車のほうに軍配があがる気がします。

少子高齢化と電動自転車の普及で、ふつうの自転車がどんどん売れなくなっているという話は聞いていました。また、ナショナル自転車、もといパナソニックもほぼ一般の自転車は廃止してしまいました。市場規模が縮小するなか、利益を確保しつつとなると、ブリ**トンもこうなってしまうのですね……。まぁ、異常に丈夫なことで知られるアルベルトですので、なにもなければまた10年以上乗れるとは思いますが……。