美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

朝倉郡筑前町三並 宝満宮


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筑前町三並地区の宝満宮が、どこにあるのかよくわかっていませんでした。地図を見てみると、どうやら以前の仕事場に行くとき、迂回路で使っていた道の途中にあることはわかったのですが、鳥居を見た記憶がありません。
考えてみてもしかたがないので、路幅の広くなっているところに車を停めて近づいていくと、ちょうど参道の横に取り付けられた道を発見しました。鳥居が墓地で隠れており、たしかにこれでは神社の存在には気づきません。

急な石段の横に、土嚢積みのゆるい参道があって、そちらを利用します。

拝殿には、耐震のためか筋交いがはいっており、ちょっとしたデザインのようにも見えます。

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福岡県神社誌によれば、境内社須賀神社祇園社)のみとなっていますが、実際には祠がほかにもいくつかあります。向かって右端から、八大龍王社、オオヒルメノムチ(卑弥呼天照大神)、白石大明神、妙見さま、そして、黒塗りの須賀神社です。

小字が「妙見」とあるとおり、おそらく最初にお祀りされたのは妙見さまではないでしょうか。その後、宝満信仰が浸透して、玉依姫が祀られたのだと思います。

八大龍王は、天穂日命豊玉彦のことであり、大幡主の子で、海の神様です。龍神でもあります。豊玉彦の娘が豊玉姫(のちの宗像三女神のひとり、田心姫:たごりひめ=道主貴でもあります)で、その夫が山幸彦です。

宝満宮にお祀りされている玉依姫とは異母姉妹の関係です。

彼らはその縁で祀られているのかもしれません。

オオヒルメノムチ(大日孁貴)は、天照大神卑弥呼のことで、豊玉姫の夫 山幸彦の母親だと考えています。夫の母親だけがぽん、と祀られているわけはないので、どこか本殿のすみにでも、山幸彦がじつは祀られているのかもしれません。

ここで謎は、「白石大明神」と彫りこまれた石碑です。白石と見ただけで松重豊に似た顔が浮かび頭がクラクラするうえに、何者かまったくわからないときています。宝満宮の拝殿に腰かけてgoogle先生に訊ねてみると、佐賀市に白石神社というのがあって、そこは大己貴と事代主をお祀りしているらしいのです。

事代主は豊玉姫=田心姫のお子さんであり、子連れで再嫁した相手が、大己貴(のちの大国主)です。

「謎はとけた!」と声に出すつもりはありませんが、おそらくここは最初、小字の示す通り妙見さまのお宮だったのだと思います。そこに玉依姫が祀られて宝満宮で上書きされたのでしょう。ただ、異母姉妹の豊玉姫(田心姫)とその前夫と再婚相手、子が境内を取り巻いており、そちらがむしろメインのような印象すらうけてしまうのです。

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宝満宮の石段をおりて、墓地にも足を踏み入れてみました。

どの墓石も剣花菱紋ばかりです。
神社の真下に墓地があるくらいですから、奉斎している氏子さんに違いありません。

県南の筑紫君が治めた地域に出自があるかたなのでしょうか。

八龍神社(津古神社) 福岡県小郡市津古 : 空 sora そら

小郡あたりで宝満宮の氏子区域の墓地に剣花菱紋を見かけますし、なんせ津古には八龍神社があります。

もしかすると、三並地区は県南から小郡を経て移住してきたひとたちのコロニーなのでしょうか?

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 (2019.08.02訪問)